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これじゃ~進歩ないわな~ [航空関係]

飛行機は降下を続けながら伊豆大島の上空を通過し、羽田の滑走路34Lへ向けレーダー誘導されています。操縦しているコーパイさんはエンジンのパワーを盛んに出し入れしながら降下率の調整をしています。
横で見ていた私、ぐっとこらえていたのですが、たまらず聞いてしまいました。
「あのさ~、何を基準にしてパワーの調整をしているの?」

「はい、館山の上空を高度1万3千フィートで通過するように調整してます」

これって、FMS が装備されたなかった頃のB727やB737の飛ばし方なんですよね。

「FMS の情報は利用しないの?」

「はい、レーダーベクターされている時は、FMS の情報は利用しにくいので、使わなくなりました。なるべくロウ・データ(Raw Data)を使うようにしてます。B767に乗っている時も、そう教育されましたので。
それに、『FMS で楽をして、在来の747に乗っている人に申し訳ないと思わないのか』 と言うキャプテンもいましたので」

楽をするしないの話ではなくて、いかに効率よく安全に飛ばすかの話なんですがね。

こんな事を言った人もいました。

「-400では FMS の有効活用が大事な事は分かっていますが、将来B767の戻った時の事を考えて、なるべく FMS に頼らないフライトを心がけてます」

違うでしょう!いま乗っている飛行機に合った最適な飛ばし方をするのがプロのパイロットですよ。
B767に戻った時には、それに合った飛ばし方(それがあればの話ですが)をすればいいのであって、適応能力もパイロットが備えていなければならない重要な要素だと思います。
B787もこんな飛ばし方をするのでしょうかね~?

三つ子の魂百まで。エントリー機種であるB767での教育が大事なのに、大局を見ない、重箱の隅をつつくような指導しかできていない。
そんな事だから、考えている振りをする。スイッチをゴチャゴチャいじくり回して、きめ細かいフライトをしているように見せかけるなどの、意味のないスタンドプレーを行う。そんな飛ばし方が蔓延するのです。

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