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モノ造り [政治]

資源に乏しい日本にとって、モノ造りは日本の未来を切り開く数少ない資産の一つだと考えるのですが、先日の 「事業仕分け」 では、次期スーパー・コンピュータ開発予算267億円が、科学技術の 「か」 の字も理解しようとしない国会議員の、「何で世界一でなけらはならないのですか?二番では駄目なのですか?」 とのド鳩の一声で、非情にも削減の対象とされてしまいました。
彼女にとっては、コンピュータの演算速度よりも、大根一本の値段の方が大事なのかもしれませんね。
もっとも彼女には、大根一本の値段に一喜一憂するような生活感が感じられないのも事実ですが。

その後の報道によりますと、スーパー・コンピュータ予算は復活するとの事。よかった、よかった。
必殺仕分け人、大きな権限を与えられて、ちょっと舞い上がり過ぎた感は否めませんね。

私はモノ造りにたずさわる人達をうらやましく思っています。モノ造りにも色々あるとは思うのですが、例えば大工さん。自分の仕事の成果が残って、時々それを目にする事ができる。本当に幸せな事だと思っています。
その反面、下手な仕事はできないという、プレッシャーも当然あるでしょうが。

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後世に残る大仕事、今はダム工事に対する風当たりが厳しいようですが、アーチ式ドーム型の黒部ダム。高さ186mは日本一だそうな。

それに比べますと、我々パイロットの仕事は後に何も残りません。一話完結のテレビ・ドラマのようで、寂しい限りです。
どんなにいい仕事をしても、いや、いい仕事をすればするほど、評価をされないのではないかな?
何事もなく穏やかに見えたフライトほど、「今日もパイロットは楽な仕事をしたのだろう」 と思われてしまうでしょうからね。
しかし、コックピットでは積乱雲、強い横風、深い霧などの悪天候を相手に悪戦苦闘をしているのです。
そして、そんなフライトの苦労を知っているのは、コックピットの二人だけ。
その日のフライトを反省材料とする事はできるのですが、我々に残るのは自己満足だけなのか?

ただ、時々他職種の社員をコックピットに乗せて、パイロットの仕事を理解させようとしている事は、歓迎すべき事でしょう。我々の仕事ほど、『聞くと見るとでは大違い』 な仕事はないのでは、と思っておりますのでね。
ですから、コックピットでのオブザーブが終わった後の感想を聞いてみますと、「キャプテンが好き勝手に飛ばしているのかと思っていたが、コーパイと二人で声を出し合いながら、一つ一つを確認しあって、流れるような操作でフライトを進めていた事に感動した」 そんなコメントが多かったように思います。


ところで鳩山首相、時々テレビのインタビューに出てきては、訳の分からないコメントをするだけのようですが、よっぽど暇なのか?ファッション・ショーに夫婦揃って出てみたり、観劇に行ったり、始球式をしたりが日常のようですね。そうか!全ての事は小沢幹事長が仕切っているので、差し支えないんだ [ひらめき]
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