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新緑ツーリング 北へ [バイク]

例年ですと5月の新緑ツーリングは西の方角へと向かうのですが、今年は北へ向かうことにしました。
その訳は、去年の紅葉ツーリングで予約を取ろうとした福島の秘湯の宿が満室で泊まれなかった事へのリベンジと、福島の宿に泊まって微力ながらも復興支援になればと考えたからなのです。
ところがその宿、人気の宿なのか今回も予定していたツーリング一日目が満室との事でしたので、二日目に泊まることになってしまいました。しかし、これが結果的には幸いしたような。

恒例によって日曜日の遅めの集合。
関越道の高坂サービス・エリアまで、東名・環八を通って2時間を見ていたのですが、1時間とちょっとで着いてしまいました。もちろん一番乗り。

参加者は6名。明日一泊だけの予定で四輪(S2000)が参加して7名となります。
青空の下(ちょっと暑かった)高坂SAを出発、関越道を水上インターで下りて昼食は蕎麦にしました。
その後スタンドでガソリンを入れたのですが、私のバイクにはまだ半分以上残っていましたので、「次で入れればいいや」 と横着したのが、後で後悔する羽目になってしまったのでした。

blog13.5.26ohsawagate.jpg今回は二泊とも日本秘湯を守る会の宿。初日の大沢山温泉は年代を感じさせる造りでした。


blog13.5.26ohsawabath.jpg男湯はどこの宿でも外から丸見え?ヒョイと外を見ましたら、宿の部屋からおばさんが手を振ってましたよ。見たな~
湯上がりにはアイス・キャンディーの無料サービスも。考えてみれば数十円のことでしょうが、他の宿では見られない憎いサービスでしたね。こんな事で喜ばれるのであれば、安いもんだ。

blog13.5.26loofah.jpg
こんな年寄りじみた言い方はしたくないのですが、若い人にはこれが何だかお分かりになるでしょうか?はい、これはヘチマと軽石と言います。
今のように体を洗うためのスポンジなどなかった時代、つる性の植物であるヘチマを使って体を洗っていたのです。また軽石は、足の角質などを取るのに重宝したんですよ。宿の温泉セットの中に入っていました。


blog13.5.26ohsawagarage.jpgバイクは屋根付きの車庫の中に。どの宿でも屋根があればその下に停めさせてくれるのですが、
福地温泉・湯元長座 のように、「バイクを宿の駐車場には停めるな」 と言って、道路脇の空き地に追いやるところもあるのです。ここだけは許せん!


二日目は昼食に喜多方ラーメンを食べることにして、塩沢石打インターから一旦関越道に乗って北上することにしたのですが、このインター、「誰が設計したんだ~」 と怒鳴りたくなるような言語道断の造り。
一般道からインターへ進入して料金所を過ぎますと、左・東京、右・新潟となっていましたので、右側へと進路を取り、本線に合流するために当然の事ながら加速していく訳ですが、突然信号機のある交差点が現れ、赤信号で急ブレーキ。何処かで道を間違えて一般道に戻ってしまったのかと思いましたよ。
地図を見てみますと、東京方面から来てこのインターで下りますと、料金所の手前でこの交差点に遭遇することになるようです。要注意ですね。

関越道を小出インターで下りた後にたどった道は252号線。そこで陥ったのが、ガソリン補給を怠った例の後悔だったのです。

blog13.5.27fuelgauge.jpgスプリントSTの燃料タンクは取り扱い説明書によれば20リッターの容量。
満タンにしますと左の写真のように10本の柱が立ちますので、1本当たり2リッターの表示と言う事になります。
252号線を走りながら、次のガソリン・スタンドで給油しようと考えていたのですが、いつの間にか人家もなくなり険しい山道となってきたのでした。
ちょうどその頃、柱が2本になったのですが、最後の1本になるまでにはまだまだ40キロは走れるだろうから、この山道を問題なく抜けられるだろうと考えていたのですが、行けども行けども山が深くなるばかり、いっこうに人家が現れる気配がありません。
そして、頼みの2本目が予想に反して、ほんのちょっと走っただけで消えたしまったではありませんか!
残るは1本のみ。ガソリンの残量が無くなってきたことを示す警告灯もとっくに点灯しています。いつガス欠になってもおかしくない窮地に陥ってしまったのでした。
こんな所でガス欠になってしまったなら、仲間にとんでもない迷惑をかけてしまします。山道を駆け登りながら、分水嶺にたどり着いて、早く下り坂になることをひたすら祈り続けました。


blog13.5.27divide.jpgああああああああああやっとの思いで分水嶺のトンネルを抜けて一休み。
遠方に見えています雪覆道(スノーシェッド)の上からは、雪解け水が滝のように流れ落ちていました。

この先は概ね下り坂。エンジンを止めて惰性で下って行き、只見ダム近くのガソリン・スタンドにガス欠することなく辿り着くことが出来たのでした。
ただ、18リッターを補給しただけで満タンになりましたので、まだ2リッター残っていたことになりますね。
燃料計が不正確なのか、取扱説明書の20リッターが当てにならないのか、どちらかなのでしょうが、全くもって肝を冷やしてしまいました。

私は普段から集団でツーリングに行く時には、ガソリン補給は全員同じタイミングで行うべきだと考えてきました。そうでないと頻繁にガソリン・スタンドに寄らなければならなくなりますからね。
その原則を自ら犯してしまい、大いに恥じ入っているところです。


blog13.5.27kitakata.jpgそして、死ぬ思いで?ありついた喜多方ラーメン。う~ん、普段食べているラーメンとたいして違わないように思いましたが・・・・・


昼食の後は秘湯の宿へ直行する予定でしたが、行ったことがないという人が居ましたので、途中にある 塔のへつり へ寄ることにしました。

blog13.5.27hetsuri.jpgパノラマ・モードで撮った塔のへつり。へつりとは、険しい断崖 のことで、長年の浸食と風化によって形成された柱状の断崖だそうな。

バイクでのツーリングとって雨は天敵?ですが天気が良すぎるのも考えもの。まだ5月だというのに道端の気温表示は30℃に達していて、走っていないと暑くてたまりません。贅沢な悩みなのでしょうが。

blog13.5.28s2000.jpg甲子温泉(かしおんせん)の秘湯の宿。江戸時代に開かれた温泉宿だそうですが、2009年の国道289号甲子道路の開通を機に新館へと改築し、通年営業になったとか。
それまでは白河方面からしか道路が無かったそうですが、甲子トンネルを抜けて会津下郷へと続く道路は、高速コーナーが連続する最高のツーリング・コースでした。眺めも素晴らしかった!

リニューアルされた新館。前日が洗面所やトイレが共同の湯治場風の宿でしたので、その新しさ気際立っていました。こちらへの泊まりが後で良かったと思った理由です。



blog13.5.28daikokubath.jpg内風呂から111段の階段を下りて行きますと、川べりに自慢の大岩風呂があります。19~21時は女性専用で、子宝の湯だそうですよ。


blog13.5.27daikokudinner.jpgそして食事もお酒も最高でした。


blog13.5.27hakubishin.jpgそして夜。中庭にやって来た ハクビシン 。
ハクビシンが居なくなれば、テンも現れるとのことでしたが、実際夜中の12時頃に現れたそうです。 


最終日も朝から抜けるような青空で、今回は一度も雨に降られることがありませんでした。
一般道で今市へと抜け、日光宇都宮道路で宇都宮市内へ。そして宇都宮と言えば、餃子 でしょう。

blog13.5.28gyoza.jpgやや支離滅裂な感はありますが、宇都宮駅前の餃子村で12種類の餃子を味わって、今回のツーリングの予定を全て終了し、北関東自動車道-東北道-首都高中央環状線-13号渋谷線-東名高速を経由して、夕方の4時には自宅に帰り着きました。
無事に走り終えた、全走行距離790キロの旅でした。

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コメント 7

カイホ

790キロですか。お疲れ様でした。
ヘチマ・軽石・分水嶺は若い人にはわからないかもしれませんね。
僭越(センエツ)ですが敷衍(フエン)させて頂きますと

ヘチマ:キュウリやウリの仲間で日干し乾燥させると繊維質が残り硬いスポンジになります。

軽石:読んで字のごとく持つと軽い石でヤスリ状の石が女性の踵をこするとストッキングのデンセンをふせぎます。

分水嶺:川水は高きから低きに流れる。その境界となる頂き(峠)となるところ。

こんなところでしょうか。
偶然でしょうがつい先日、TVでガス欠になった767の生還物語を放送していました。


by カイホ (2013-05-30 20:51) 

トメ

FDさんこんにちは。
私の給油時期は常に「ビンボーランプ」が点いてから。
出来るだけガソリンタンクを空にして不純物も燃してしまいたいと思ってのことですが、どうなのでしょうか。
空に近い状態で震災が起きたらアウトです。
遠出の際には中途半端でも給油しますが、迷うのが帰路。
ガソリン代の安い関東で給油したいので、「半分残ってるけど帰れるか?」といつも悩んでしまいます。
今の愛車、プリウスに表示される燃費計を見ながら計算を繰り返しています。ハハ
車、バイクにはラム・エアタービンはありませんよ!
by トメ (2013-05-31 10:17) 

FD

詳しい解説、ありがとうございました。
バイクや車のガス欠はちょっと不便な思いをするだけですが、
飛行機では命に関わります。
以前、パイロット採用試験の適性検査を担当していた時、受験者に言っていたことは、
「何かあった時、車なら止まって考えることが出来るが、飛行機の場合
時速800キロでかっ飛びながら考える必要があるよ」 と言うことでした。


車も飛行機のように必要以上の燃料は積まないのが経済的なのでしょうが
出掛けるたびにガソリン・スタンドに寄るのは面倒ですね。
地方では確実にリッター10円は高くなりますので、なるべく行きつけの
スタンドで入れたいですところです。割引サービスもありますし。
家までたどり着けるか不安な時は、途中で10リッターだけ入れたりしています。

by FD (2013-05-31 16:31) 

カイホ

ヘチマ・軽石(カルイシ)・分水嶺(ブンスイレイ)の他に
もうひとつ、難解語をみつけました・・・「アイス・キャンディー」
現代の若者は???でしょうね。
子供の頃、
アイス・クリーム
アイス・キャンディー
アイス・クリン
と呼び分けていた気がします。自分は関西出身で、キャプテンは九州の
ご出身と伺っているのですが、九州でもアイス・キャンディーと発音され
ますか?
by カイホ (2013-05-31 20:16) 

うえいぱうわ

ガソリン残量、センサーは細かくはかっているわけじゃ
なくて、割とアバウトに計算してるって話を聞いた事が
あります。うちのもメモリがドンドン減っていって、残り
2本になったと思ったら、いきなり4本に戻ったりとか
ありますし(笑)
それか、上り坂だったので、計測が少し狂ったのかも
しれませんね。タイミングを合わせて給油は同感です。
一人ならともかく、同行者に迷惑がかかりますし。
by うえいぱうわ (2013-05-31 23:12) 

FD

昔を思い出してみますと、アイス・キャンディーのことは単にキャンディーと
言っていたような気が。
アメ玉のことをキャンディーなどと洒落た呼び方をしていませんでしたので、
キャンディーと言えばアイス・キャンディーのことだったような。

ちなみに九州では、納豆と言えば甘納豆のことでした。


確かに車もバイクも、燃料計は結構いい加減なようですね。
やはり正確な燃費を計算しておいて、距離で判断するのが一番でしょう。

各自が勝手な時に給油しますと、何回もスタンドに立ち寄ることになりますので
時間が掛かってしまいますね。

by FD (2013-06-02 09:42) 

kingair350

オートバイでのツーリングのときは皆さん集まって走り出してから余裕を持って

燃料を満タンに給油して置いたりするものじゃないんですね?


by kingair350 (2013-06-02 13:55) 

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