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那覇空港新滑走路 [航空関係]

昨日の YAHOO ニュースで那覇空港の第二滑走路が3月26日にオープンすると知り驚きました。
私が現役で飛んでいた7年ほど前には滑走路工事の影も形もありませんでしたので。
辺野古の海もこれくらいのスピード感を持って滑走路造成が進めばよいのでしょうが、サンゴを守れ、ジュゴンを守れと言っておきながら、ダブル・スタンダード(軍港移設)トリプル・スタンダード(那覇第二滑走路)を振りかざす知事の耳には届かずに、「公約だ」として普天間の危険性を除去しないままでの基地存続か、中国の尖閣諸島強奪に目をつぶってでも沖縄からの米海兵隊撤退を実現させたいらしい迷走振り。韓国の糞大統領と思惑が重なってしまう。

現滑走路の西側の海を埋め立て、2,700m の滑走路が建設されたそうです。「ケチらずに 3,000m に何故しなかった」とは言いますまい。恐らく新滑走路の方を主として着陸用に使うでしょうし、那覇空港では優先滑走路方式も運用されていないので、無理な背風着陸もないだろうから 2,700m もあれば十分か。幅は現在では標準的な 60m(現滑走路は 45m)
滑走路が2本ある場合は、通常ターミナルから遠い方を着陸用、近い方を離陸用に使うのが一般的になっています。
1.jpg2本の滑走路の間に立派な新管制塔も見えています。
現滑走路の北側には十分なスペースがなくてローカライザー・アンテナを設置出来なかったため、アンテナは滑走路横に設置されており ILS の進入コースが滑走路中心線から 0.6 度のオフセットとなっていました。

5.jpg「0.6 度のオフセットならたいした値ではない」と思われるかもしれませんが、滑走路に対してこれだけのズレがあります。
このローカライザーのオフセット、羽田の Rwy 23 ILS には 2.0 度もあって、その理由が騒音対策となっているのですが、規程では「騒音軽減の目的でオフセットにしてはならない」となっているのにね。
例外を言い出したらキリがない。全ての負担をパイロットに押し付けて一件落着というのは気に入りません。

01_o.jpg
現滑走路と新滑走路間の距離は 1,310m となっていますが、これには大きな意味がありまして適当に決めた訳ではありません。
通常の平行 ILS 進入では最低2NMのレーダー間隔が必要となりますが、同時平行 ILS 進入では、2機が同時に並んで進入する事が可能となります。
2.gifこの同時平行 ILS 進入を行うためには、当然の事ながら厳しい条件が付けられています。
・ 滑走路の中心線の間隔が 1,310m 以上である事。(羽田は約 1,700m)
・ 両滑走路間に NTZ(Non-Transgression Zone:不可侵区域 )が設定され、専門の管制官
aaによるレーダー監視が行われている事。
どちらかの飛行機がこの区域に進入した場合、相手機に対して回避指示が発せられます。

しかし、片方の ILS がオフセットになっている場合は?同時に進入復航した時、2機が接近してしまうかも。
ところで、3月26日が木曜日であることにも意味が。
新空港・滑走路のオープンや出発・進入方式の変更などを行う場合は、4週間毎の木曜日に全世界で一斉に行うことになっています。
各国が勝手な日にやっていたのでは、チャートや FMS データの変更が煩雑になって支障が生じ間違いも増えて危険でさえあります。
今年は1月2日 / 1月30日 / 2月27日 / 3月26日が変更日となり、このサイクルが続いて行くことになります。


箱に隠れて逃亡したねずみ男。記者会見では日産内部のクーデターを示す書類や逮捕に関わった政府関係者の実名を明かすと大見得を切っていたのに「レバノン政府との関わり上、明かせない」とトーンダウン。とんだ食わせ者だったようだね。
会社内のクーデターで社長を解任など、日常茶飯事だろうに。
更に、日本の司法制度を非難するばかりで、自身の潔白を証明する新事実は何もなし。
ねずみ男の守銭奴ぶりが明らかになるにつれ、誰からも相手にされなくなるだろう。
フランス国内での捜査の進捗にも注目したい。
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