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ドアハンドル [くるま]

車のドアハンドルには大きく分けて二つのタイプがあるようです。

上が国産車に多いタイプ。指だけをひっかけて引っぱりますので、あまり大きな力は掛けられません。
下はベンツなどのドイツ車に多いタイプ。写真はヴィッツのドアハンドルですが、国産車にもこのタイプが多くなってきているようです。ボディーの外板とツライチになる上のタイプが空力的には有利でしょうが、緊急時の安全性を考えますと下のタイプが必須になるようですね。

指だけ掛けるタイプは、指を曲げる力以上の力を加える事ができませんが、上の写真のタイプは、両手の指をハンドルの裏で組み合わせて引っぱる事により、かなりの力を加える事がでるようになります。
衝突して変形した車から、ドアを開けて中の人を助け出す時、俄然有利な訳ですね。国産車にこのタイプが多くなってきている事もうなずけます。特にトヨタ車かな。

安全性についてはもう一つ、走行中にドアをロックする事の善し悪しです。
いつも利用しているタクシー、黙っていますと必ずドアをロックをするんですね。何となく習慣的にやっているようですが、乗客の意志を無視した、まったく余計なお世話です。そんな時はいつも、「ドアはロックしないでね。」 と言ってアンロックにしてもらってます。
勘違いしている人が多いんですね。ドアをロックしておくと、車が衝突した時にドアが開きにくくなるので、安全だと思っているらしい。玄関ドアと同じだと思っているんですね。
玄関のドアをロック(鍵を掛ける)しますと、もう一本のピンが飛び出しますので、より確実にロックされますが、車のドアは違うのです。ロックという言葉が悪いんですね、勘違いの元。新たにロックされるのではなく、ハンドルを引いてもリンクがつながっていないので、いま掛かっているロックが外れないだけなのです。

もっと余計なお世話なのが、走り出してあるスピードに達すると、自動的にロックされる車。ただし、これは問題だと言う認識が広まって、最新の車には衝突の衝撃を感知すると、これまた自動的にアンロックされる機能が追加されてます。「なら最初からロックするなよ。」 と言いたいね。米国みたいに物騒な所なら別ですが、走っている時にドアをロックする必要などさらさらない。ドイツでは、ドアをロックしていたために救助する事ができず、死んでしまったような場合、保険が下りないと聞いた事があります。ドアをロックすると言う事は、「救助してもらう必要がない。」 と宣言している、と見なされる訳です。

「子供がイタズラしてドアを開けるのが心配。」 と考えるあなた。その為にあるのがチャイルドロックです。この機能を使いますと、車の中からはドアを開ける事ができませんが、外からは開ける事ができるのです。



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