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太陽を求めて北の大地へ [旅・温泉]

金環日食の撮影に成功した勢いで、6月6日の金星太陽面通過の撮影にも挑もうと考えたのですが、天気予報によりますと関東地方は生憎の曇り空で、唯一晴れの予報が出ていたのが北海道(札幌)だったのです。
よ~し、関東が駄目なら北海道まで行こうじゃないかと思い立ち、支笏湖畔の秘湯の宿に予約を取ったのでした。
ところが、肝心の天気予報。晴れ間が続くはずの北海道だったのに、いつの間にやら太陽面通過当日の6日の予報は雨マークに変わっているではありませんか!

北海道まで出掛けて行って雨に祟られたのでは、踏んだり蹴ったり、間抜けな話になってしまいます。
しかし、宿も予約済みでしたので後には引けません。予報が外れてくれることを祈りながら、北海道へと飛び立ったのでした。
千歳空港でレンタカーを調達して(免責料金込みで24時間3,575円+ガソリン代)支笏湖へと向かったのですが、さすがは北海道の道。林の中を一直線に延びる道は空いていて、すれ違う車もまれにしか現れません。

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真っ直ぐな道路をひたすら走っていますと、突然前方が開けて、支笏湖の湖面が飛び込んできました。
支笏湖は日本最北の不凍湖だそうで、水深は最大で360m
湖の南にそびえるのが風不死岳(ふっぷしだけ 1102m)ですが、画面のやや左、特徴的な頂上(溶岩ドーム)を見せているのが、樽前山(1041m)でしょう。

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湖畔沿いの道路を進んで行きますと恵庭岳が現れました。左下には今日の宿、丸駒温泉も見えて来たようです。恵庭岳のアイヌ名、エエンイワ は 「尖った山」 を意味するそうで、標高は1320m

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行き止まりの道の先にあるのが秘湯の宿(と言う事は宿専用道路)。電気も来ていないそうで、全て自家発電でまかなっているのだとか。
レンタカーはトヨタ iSt 北海道のレンタカーは ナンバーとばかり思っていたのですが、今では全国共通の になっているようですね。

今回の秘湯の宿のプラン。
自社NET5%割引 / 貸し切り風呂付き部屋食プランだったのですが、チェックインの時に 「食事処での食事にしてくれ」 と頼みましたところ、怪訝な顔をしながら 「食事処に変えても食事の内容は同じですよ」 と言われてしまいました。
まさか部屋食を断る客が居るとは思いもしなかったのでしょう。


blog12.6.5openbath.jpgこの露天風呂。話の種としては面白いのですが、ちょっとワイルドすぎるような気も・・・・・
湖の水位が上がる6月過ぎには深さが160cmに達する時もあるそうなので、立ち泳ぎしながら温泉につかる羽目になるかもしれませんよ!

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と言う訳で、私は内風呂に続くこちらの露天風呂の方が落ち着けました。


blog12.6.6morning.jpgそして迎えた当日の朝。

blog12.6.6morning2.jpg北海道の夜明けは早く、日の出は3時台の56分だったのですが、雲間からは青空ものぞいていて、太陽面通過撮影への期待も高まってきたのでした。

そして、その結果は・・・・・
blog12.6.6venusvssun.jpgこれが7時26分に撮影した写真なのですが・・・・・太陽の左端に金星らしい黒い点が見えているものの、太陽面を通過する金星を、しっかりと捉えることは出来ませんでした。
はっきりした理由は分からないのですが、この後に撮影した写真には金星らしい影は写っていなかったのです。
ただ新聞によりますと、金星が太陽面に入った瞬間に滴のようにゆがんで見える ブラックドロップ という現象もあるそうなので、それに近い映像だとすれば、北海道まで行った努力が少しは報われたような気もしております。

完璧とは言えないまでも、曇り空にさえぎられることなく撮影できたことに満足しながら、秘湯の宿を後にしました。
来た道を引き返して真っ直ぐ千歳まで帰るのも芸のない話なので、Yahoo!の地図を参考にしながら支笏湖を左回りで帰ることにしたのですが・・・・・

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恵庭岳の北側を回って、奥潭(おくたん・オコタン)という辺りまで来たところで道が途切れ通行止めとなっているではありませんか。Yahoo!の地図では支笏湖沿いに道路が表示されていましたし、未舗装とは言え道らしきものも続いていましたので、昔は通行できたのかもしれません。

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仕方なく引き返すことにしたのですが、こんな時ってもの凄く無駄な時間を過ごしているようで、落ち込んでしまうんですよね。おまけに雨も降り出し、雨脚も強くなってきまではありませんか。

千歳市内に帰り着いたのが12時前でしたので(車の返却は14時)、仕事で千歳には何回も泊まっていながら、一度も行ったことがなかった 千歳サケふるさと館へ行ってみることに。
もちろん、インディアン水車を見る事も楽しみにしていたのですが・・・・・水車が川に設置されるのは7月中旬以降と言う事で、川には台座だけが。

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ところでこれも水槽の中?

blog12.6.6chitoseriver.jpgいえ違います。水族館の地下からガラス越しに千歳川の中を見られるようになっているのです。

blog12.6.6chitoseriver2.jpg産卵期には千歳川を遡上する数多くのサケの群れを見ることができるのでしょうが。

千歳の街中を自分で運転してみて気付いたのですが、信号機のライトが縦に付いているんですね。
カミさん曰く、「縦の方が雪が積もらないんじゃない」 ですと。なるほど [ひらめき]


金環日食。金星の太陽面通過を見ることができましたし、11月にはオーストラリアで皆既日食も見ることができます。
となりますと、残された人生の課題は・・・・・はい、エベレストの登頂だけなのですが・・・・・

もちろん冗談です。今の体力では富士山はおろか、高尾山でも無理な相談でしょうから。
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皮算用

「あいにくの曇天」で始まったと思いきや、十分な撮影成果が得られたようですね
おめでとう御座います。

千歳から支笏湖に抜ける直線道路、天候にも恵まれ気持ちよかった様ですね。
わたしも一度ロードスターで走ってみたいのですが、チャンスに恵まれません。
(晴天時に社用車やミニバンで走っても、ロードスターでないことに悲しみが)

オコタンペ湖に向かう道路、30年前のバイクブームの際は、
北海道でNo1ワインディングだったと思います。如何でしたか。

北海道のレンタカー、「れ」ナンバーをよくご存じで!!
車種区分(例えば札幌300)が3桁に変わった際に全国と同じ「わ」ナンバーに
変わったようです。
by 皮算用 (2012-06-08 13:07) 

カイホ

朝の風景写真、すごく綺麗ですね。

透明感が関東地方とは全くちがう感じがします。
昨夏、部下の結婚式があり千歳近くの「ニドム」という
ホテルにいきました。

それはそれは美しい、自然のまんなかにあるホテルでした。
日帰りだったのですが、時間があればゆっくり宿泊したかったです。

千歳空港では747-400が多数駐機していて(羽田ではあまり見られません)
こんなところに みんないたんだ という気持ちになりました。


by カイホ (2012-06-08 21:21) 

FD

9時頃から急に雲が増えてきて、雨まで降ってきたのですが、はるばる北海道
まで出掛けて行った努力に報いてくれたようで、何とか観測することが出来ました。
オコタンペ湖へ向かうワインディング、車も少なくて良かったのですが、
なにしろレンタカーでタイヤの性能も分かりませんので、おとなしい走りに
終始しました。
「れ」 ナンバーの件を、レンタカー屋のお姉さんに言いましたところ、
「えっ、そんなんですか!知りませんでした」 と言ってました。
〇〇は遠くなりにけり?


「ニドム」 を検索してみましたが、確かに素晴らしいところのようですね。
やはり北海道は空気からして違います。冬の雪さえなければ終の住みかに
したいところなのですが。
千歳に捨ててある?-400、私も見ました。
来月になれば活躍の場もやって来るのでしょうが。

by FD (2012-06-08 22:27) 

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