Cockpit Alone [航空関係]
Germanwings の墜落事故をうけて、日本の国土交通省も新たな対応策を打ち出しました。
「コックピットでパイロットを一人にするな」との事なので「そこまでパイロットを信用できませんか?」と言いたいところなのですが、世論を気にしての場当たり的な対応でしょうから、まあ仕方ないか。
そして、一人にしないための方策とは?「パイロットの一人がトイレに行く時は、他の乗員をコックピットに入れて、残ったパイロットを監視しろ」 と言うことらしい。
ただし、パイロット不足や運航コストの問題もあり、パイロットを一人追加して乗務させる事は現実的ではありませんので、他の乗員とは CA のことになってしまうでしょう。
それでは、Germanwings の事例で、CA がコックピットに居たならこの事故は防げたのか?と問われれば、否 と言うしかありません。か弱い?女性 CA に何が出来る。
さらに問題となるのは、コックピットに来た CA に精神的な異常があって、コックピット内のレバーやスイッチ類を勝手に操作したらどうなるのか?との危惧ですので、CA にもパイロットに課されているのと同じような精神鑑定が定期的に必要になってくるでしょうね。
半年ごとの航空身体検査において、パイロットに課されている精神科医の診断。マスコミに登場する航空関係に詳しいという大学教授などによれば、「日本においては羽田での逆噴射事件の後、厳格な鑑定が行われている」との事ですが、そうでしょうか?彼らは航空会社の広報から得た情報を鵜呑みにして述べているだけなのです。
その診断。僅かな問診時間で人間の深層心理にどこまで踏み込めるのか?、いかに専門医といえども至難の業でしょうね。裁判前の精神鑑定などは、どれくらいの時間を掛けて行われているのか?
今回の対応策。国土交通省としては、何の対策も講じないと世論の批判を浴びますので、取りあえず考えられる対策を打ち出しただけと考えるべきです。
「コックピットにCAを入れても無駄というなら、お前はどうしろと言うのだ?」と問われれば、方法は一つしかありません。
パイロットの一人がコックピットを離れる必要性があるのは、トイレに行く時だけでしょうから、コックピット専用のトイレを造るしかないと考えます。
下の例はボーイング777のトイレ配置図なのですが、左の現状を右のように造り変えるしか解決法はないのです。
コックピットへのドアの位置を後ろへずらして、前方のトイレをコックピット専用とするのです。例え億単位の改造費用がかかるとしても。
そこまでやりますと、日本に乗り入れている外航機も対象とせざるを得ないでしょうから、国交省に期待しても無理な相談である事は分かっているのですが。
しかしですね、飛行機の中を全て禁煙にした時のように、米国が本気になって改革に乗り出せば、実現する可能性はあります。
あああああ話は変わって、ハイエナ と言えばどんなイメージでしょうか?
狩りなどせずに、ライオンが仕留めた肉を横取りしたり、腐肉をも漁ることの方が多いとして「サバンナの掃除人」などの汚名を着せられているようですが、一部のハイエナはメスを頂点とした群れをつくって集団で狩りをし、ライオンにも堂々と立ち向かっていくのです。
こんな動物物語。視点を変える事によって、全く違った物語になってくるところが興味深い。
先日、ハイエナの視点に立った番組をやっていましたが、母ハイエナが子供に注ぐ愛情、他の動物たちと何ら変わりはなかったのでした。
子育て放棄や虐待を繰り返す人間の親たちに言ってやろう「ハイエナを見習え!」
「コックピットでパイロットを一人にするな」との事なので「そこまでパイロットを信用できませんか?」と言いたいところなのですが、世論を気にしての場当たり的な対応でしょうから、まあ仕方ないか。
そして、一人にしないための方策とは?「パイロットの一人がトイレに行く時は、他の乗員をコックピットに入れて、残ったパイロットを監視しろ」 と言うことらしい。
ただし、パイロット不足や運航コストの問題もあり、パイロットを一人追加して乗務させる事は現実的ではありませんので、他の乗員とは CA のことになってしまうでしょう。
それでは、Germanwings の事例で、CA がコックピットに居たならこの事故は防げたのか?と問われれば、否 と言うしかありません。か弱い?女性 CA に何が出来る。
さらに問題となるのは、コックピットに来た CA に精神的な異常があって、コックピット内のレバーやスイッチ類を勝手に操作したらどうなるのか?との危惧ですので、CA にもパイロットに課されているのと同じような精神鑑定が定期的に必要になってくるでしょうね。
半年ごとの航空身体検査において、パイロットに課されている精神科医の診断。マスコミに登場する航空関係に詳しいという大学教授などによれば、「日本においては羽田での逆噴射事件の後、厳格な鑑定が行われている」との事ですが、そうでしょうか?彼らは航空会社の広報から得た情報を鵜呑みにして述べているだけなのです。
その診断。僅かな問診時間で人間の深層心理にどこまで踏み込めるのか?、いかに専門医といえども至難の業でしょうね。裁判前の精神鑑定などは、どれくらいの時間を掛けて行われているのか?
今回の対応策。国土交通省としては、何の対策も講じないと世論の批判を浴びますので、取りあえず考えられる対策を打ち出しただけと考えるべきです。
「コックピットにCAを入れても無駄というなら、お前はどうしろと言うのだ?」と問われれば、方法は一つしかありません。
パイロットの一人がコックピットを離れる必要性があるのは、トイレに行く時だけでしょうから、コックピット専用のトイレを造るしかないと考えます。
下の例はボーイング777のトイレ配置図なのですが、左の現状を右のように造り変えるしか解決法はないのです。
コックピットへのドアの位置を後ろへずらして、前方のトイレをコックピット専用とするのです。例え億単位の改造費用がかかるとしても。
そこまでやりますと、日本に乗り入れている外航機も対象とせざるを得ないでしょうから、国交省に期待しても無理な相談である事は分かっているのですが。
しかしですね、飛行機の中を全て禁煙にした時のように、米国が本気になって改革に乗り出せば、実現する可能性はあります。
あああああ話は変わって、ハイエナ と言えばどんなイメージでしょうか?
狩りなどせずに、ライオンが仕留めた肉を横取りしたり、腐肉をも漁ることの方が多いとして「サバンナの掃除人」などの汚名を着せられているようですが、一部のハイエナはメスを頂点とした群れをつくって集団で狩りをし、ライオンにも堂々と立ち向かっていくのです。
こんな動物物語。視点を変える事によって、全く違った物語になってくるところが興味深い。
先日、ハイエナの視点に立った番組をやっていましたが、母ハイエナが子供に注ぐ愛情、他の動物たちと何ら変わりはなかったのでした。
子育て放棄や虐待を繰り返す人間の親たちに言ってやろう「ハイエナを見習え!」
パイロットを性悪説で考えたら、コクピットというか運行システムその物を根本から考え直さないとダメですよね。核ミサイル発射装置のように、一人では絶対発射できないようにするとか。
by 通りすがり (2015-05-04 21:28)
ドアの位置をずらすのではなく(ご指摘の位置に)追加する手もありますね、常に片方のドアがロック、もう一方のドアがアンロックになる仕組みは難しくないでしょう。
by SpeedBird (2015-05-04 23:17)
世のなか性善説に立たないと、物事が進みませんので厄介ですね。
パイロットの一人が意識を失う(Pilot Incapacitation)のことも考えて
おく必要がありますので、一人ではないも出来ないとなると、考えものです。
by FD (2015-05-05 13:50)
ドア位置の移動。一つの案として考えただけですので、知恵を絞れば
色々と名案が出てくると思います。
しかし、機種によっては専用トイレが無理な場合もあるでしょう。
by FD (2015-05-05 13:54)
IFALPA(世界定期航空操縦士会連合会・本部London。会員約100,000人以上)では、既に何十年も前からCockpit にトイレを作るように求めています。
でも実現していません。費用の問題ですが、今回の事故でメーカーやエアラインはその要求を今まで通り無視しますか?
by Oldfogy (2015-05-08 20:14)
>僅かな問診時間で人間の深層心理にどこまで踏み込めるのか?
日本国内でも外国人操縦士をたくさん雇ってる会社もありますから、厳格な心理テストをちゃんとやってほしいです。
操縦士以外を操縦室に入れるのはよくないと思います。そんなことしても操縦士から「飛行機が故障したから、トイレに行っているもう一人の操縦士をすぐ呼んできてください。」と言われて操縦室から締め出されたら終わりです。ちゃんとした操縦士だけを乗務させればよいのでは。
ヨーロッパの墜落事件の容疑者は、精神障害の既往歴があったのにどうして雇用したのでしょうか。
↓を見るとパーソナリティ障害みたいな既往歴があるとダメとなっています。
http://www.aeromedical.or.jp/manual/manual_8.htm#8-2
*でも、日本の医療機関が外国人操縦士の病気の既往歴など調べられるのでしょうか?
ヨーロッパの墜落事件は、まったく腹立たしいし乗客のことを考えると悲しいです。飛行機に乗るときは、航空会社を選ぶようにしないといけませんね。
by 国土交通省しっかりしろ! (2015-05-08 20:27)
私もあまり現実的な解ではないように思いました。
休みから戻ってきました。
これからまたよろしくお願いいたします。
by 楽しく生きよう (2015-05-11 18:07)
何十年前から要求したましたか!ただ、
Oldfogy さんも仰っていたように、パイロットが本気になって飛行機を
墜落させようと思えば、相方が居ようが居まいが可能ですので、有効な
手段はなかなか見つからないでしょうね。
「パイロットを信用してください」と言うしかありませんね。
by FD (2015-05-12 12:51)
どこの業界でも同様でしょうが、いくら立派なマニュアルを作ろうが、
運用がなっていませんと、機能しなくなるでしょう。
by FD (2015-05-12 12:54)
ゴールデンウィークも終わりました。
これからますます暑くなってきますが、お互いに頑張りましょう。
もっとも、私は仕事をしない遊び人ですが (笑)
by FD (2015-05-12 12:56)
私は、ほんの一部でもPilotが飛行機を意図的に墜とすことはないと信じたかった部分がありました。
しかし、フランス事故調査委員会からGermanwings機事故のPreliminary reportが先日発表されましたが、私の一縷の望みは完全に打ち砕かれましたね。
事故前便で機長が離席している間に管制機関から降下指示(CruiseのFl370からFL350、FL210)が出ていますが、副操縦士は約4分間で14回Altitude selectorを100から49,000まで操作しています。
この時から精神状態は錯乱しています。一部の報道は「自殺の練習をした」と書いていますが誤りです。大体、Pilotが機を降下させるのに練習は必要ありません。
彼は完全な二重人格を装うこと(機長の前では)ができたのでしょう。
でも、この機長は何で!!!CruiseになるとCockpitから出て行くのか?この先は書きません。
ルフト・グループでPilot候補者として採用され、訓練中断の後(訓練を)終了し勤務先がGermanwingsであったことに絶望したとしてもお客様を道連れに自殺するとは!
亡くなられた乗客の皆様とご家族には言葉がありません。
Preliminary reportの詳しい内容は、oldfogyに書こうかと思っていますが・・・。
by Oldfogy (2015-05-12 21:06)