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Man to Machine Interface [航空関係]

この難解な言い回し。人間と機械との接点とでも言いましょうか、現在のハイテク機を安全に飛ばす上で、非常に重要視されている部分なのです。これが上手く機能しませんと、人間と機械の友好関係が保てなくなり、航空機の安全性が大きく損なわれます。せっかくのハイテクが、宝の持ち腐れになる訳ですね。名古屋空港で起きたエアバス機の事故が、その典型的な例かもしれません。
ところが、昔ながらの職人気質で、「機械ごとき、何するモノぞ!」 そんな考えで飛んでいるパイロットが多すぎます。

先日、某所の対談で「自分の経験を大事にすれば機械との競争に勝てる」 と発言していた元パイロットがいましたが、機械と喧嘩していたのでは安全な運航は望めません。

人間が機械にかなわない部分は歴然としてあります。同時に人間にはできるけれど機械には絶対できない部分も当然あります。対談の中にもありました「予測する事」 などですね。
その部分をしっかりと認識し、人間と機械を上手く融合させながら運航していく。この事がこれからのパイロットに求められる重要な能力だと考えます。

機械(FMS)と喧嘩しながら飛んでいる人がまだまだ多い。
787 などの最新鋭機がまもなく登場します。今までの職人気質を捨てるのには抵抗があるでしょうが、これから我々が目指すべきは、サン・テグジュペリ ではなく、アストロノーツの世界なのです。



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