まだ飛んでましたか [航空関係]
羽田34Lへの ILS 進入を行うため、レーダー誘導を受けながら、MICKY へと向かっていました。
TCAS が表示する先行機とのセパレーションは5海里弱でしたので、
特に問題はないと考え、180ノットを保ちながら進入を続けていたのですが、東京タワーにコンタクトしますと、「YS11が4海里前方にいます。そのまま進入を続けて下さい」
『なに~っ、先行機はYS11だったのか!』 これはまずい事になってきましたよ。
案の定、TCAS が表示する◇YS11のターゲットがどんどんと近づいてきて、セパレーションが3海里を切ってきました。
私の記憶によれば、YS11はフラップ20、速度120ノットで進入し、500フィートで着陸フラップ35とし、TTS(滑走路末端を通過する時の目標速度。ジェット機の Vref に相当)約95ノットに減速するはずです。
しからばと、こちらも早めに着陸フラップ25とし、減速を図ったのですが、155ノットが減速できる最低速度でした。う~ん、ゴー・アラウンドか?!
我々が高度900フィートを通過する時、YS11がタッチダウンしたようでした。
『危なかった。でもこれで何と着陸できるだろう』 とホッとしたのもつかの間、
管制塔からYS11に対して、L7に入るよう指示しているではありませんか。
L7は滑走路末端から2千メーター近くもある上に、直角に曲がらなければならないため、滑走路を離脱するのに時間が掛かってしまうのです。
我々は滑走路直前まで来ていたのですが、YS11はやっとL7へ曲がり始めたところで、滑走路からの離脱が間に合いそうもありません。仕方なく、「ゴー・アラウンド」
管制塔からの指示は、「左旋回180度、3千フィートまで上昇。申し訳ありません」 でした。
YS11の行き先は旧整備場地区でしたので、34Lから左へ離脱させるのが近道ではあるのですが、今回の場合、A5、A6などの高速離脱用誘導路への離脱を指示すべきだったでしょうね。
TCAS が表示する先行機とのセパレーションは5海里弱でしたので、
特に問題はないと考え、180ノットを保ちながら進入を続けていたのですが、東京タワーにコンタクトしますと、「YS11が4海里前方にいます。そのまま進入を続けて下さい」
『なに~っ、先行機はYS11だったのか!』 これはまずい事になってきましたよ。
案の定、TCAS が表示する◇YS11のターゲットがどんどんと近づいてきて、セパレーションが3海里を切ってきました。
私の記憶によれば、YS11はフラップ20、速度120ノットで進入し、500フィートで着陸フラップ35とし、TTS(滑走路末端を通過する時の目標速度。ジェット機の Vref に相当)約95ノットに減速するはずです。
しからばと、こちらも早めに着陸フラップ25とし、減速を図ったのですが、155ノットが減速できる最低速度でした。う~ん、ゴー・アラウンドか?!
我々が高度900フィートを通過する時、YS11がタッチダウンしたようでした。
『危なかった。でもこれで何と着陸できるだろう』 とホッとしたのもつかの間、
管制塔からYS11に対して、L7に入るよう指示しているではありませんか。
L7は滑走路末端から2千メーター近くもある上に、直角に曲がらなければならないため、滑走路を離脱するのに時間が掛かってしまうのです。
我々は滑走路直前まで来ていたのですが、YS11はやっとL7へ曲がり始めたところで、滑走路からの離脱が間に合いそうもありません。仕方なく、「ゴー・アラウンド」
管制塔からの指示は、「左旋回180度、3千フィートまで上昇。申し訳ありません」 でした。
YS11の行き先は旧整備場地区でしたので、34Lから左へ離脱させるのが近道ではあるのですが、今回の場合、A5、A6などの高速離脱用誘導路への離脱を指示すべきだったでしょうね。
読ませていただきました。いつも具体的な内容でとてもおもしろいです。
確かほとんどの機体は 34Lの場合だいたいA6ですよね。そこより長いL7 へのYS-11 誘導は、時間がかかりますよね。 エコ対策や燃料費削減という意味でもゴー・アラウンドは避けたいはずです。
羽田空港は拡張して大きくなりましたが、A滑走路にB滑走路が重なっていたり、16R、16LにILSがつけられなかったりなど、管制官やパイロットにとっても不便な点がまだまだありそうですね。
今回の拡張工事のD滑走路で、また羽田がどう変わるのかが楽しみです。
またレポートよろしくお願いします。
by 素敵なサムシング (2008-10-21 23:16)
いつも大変興味深く拝読させて頂いております。
数日前、羽田の航空無線、118.10MHzを聞いていたら、管制官が
ある航空機に対してゴー・アランドを指示ました。そのパイロットの方も
それを復唱されました。
翌日、国土交通省の「飛行コース公開ホームページ」
https://www.franomo.mlit.go.jp/Login.do
で、その時のコースを確認しようとしましたら、その時間帯に
ゴー・アランドした航空機は1機も見当たりません。
管制官がゴー・アランドの指示を出しても、機長が安全だと判断したら
ゴー・アランドしないで着陸する場合もあるのでしょうか??
ご多忙のところ恐縮ですが、お時間のある時にご教示頂ければ幸いです
by ヒデガラ (2009-09-20 19:44)
4本目の滑走路、工事は順調に進んでいるようですが、私が一番気になる点は、新滑走路05が着陸に使えるのかどうか?です。
管制官からゴー・アラウンドの指示があったのに、機長の判断で着陸してしまう事は100%あり得ないでしょう。即、乗務停止?
飛行コース公開のページ、私は見た事がありませんので、詳しくは分かりませんが、ゴー・アラウンドしたかどうかまで分かるのでしょうか?
by FD (2009-09-25 08:58)
FDさん、こんばんは! 早速ご回答頂き誠に有難うございます。
管制官のゴー・アラウンドを無視したら、自動車で言えば交通違反
みたいなものですよね。
私も飛行コース公開ページのデータが完全なものなのか分りませんが
ゴー・アラウンドを確認できるものもあります。
例えば、9月21日、17時51分にA306がゴー・アラウンドしています。
もしかしたらシステムのエラーなどでデータが欠落したのかも知れません
ので、そういう場合もあるのか、東京航空局にメールしてみます。
by ヒデガラ (2009-09-26 23:46)
FDさん、こんばんは!
本日、国土交通省から「飛行コース公開ホームページ」の件で回答を
頂きました。
同ホームページでは全ての航空機は表示していないそうです。
民間の定期便だけを表示し、自衛隊機や外国の要人を乗せたような
不定期便などは公開していないそうです。
私がたまたまゴー・アラウンドを聴いた航空機は不定期便だったのかも
知れません。
by ヒデガラ (2009-09-28 20:16)