災害救援隊 （承前）

はははっ、（承前） を一度使ってみたかったのです。

その「クライマーズ・ハイ」 での一シーン。
墜落現場に足を踏み入れた新聞記者が、生々しい原稿を送ってきたのですが、その中に、
『亡くなった幼い少女を抱きかかえた自衛隊員が、近くに落ちているであろう少女の片方の腕を探していた』 と言うレポートがあって、その恐ろしくも感動的な場面を、新聞の第一面に載せようとしたところ、編集次長か誰かが言ったんですよね。
「新聞の第一面を使って、自衛隊の宣伝をしろと言うのか！」

「いえ、たまたま自衛隊員だったと言うだけで、そんな意図はありません」 と反論しても聞いて貰えず、結局その記事はボツになったのでした。
もう２５年近くも前の話ですが、未だにいるんでしょうか？理屈抜きの自衛隊嫌いが。

いました、いました。以前は違ってたように思うのですが、民主党の小沢一郎代表。
彼の持論の一つに、『国連の下での武力行使は許されるので、自衛隊とは別組織の国連待機部隊を創設し、海外での武力活動を行う』 と言うのがあるらしいけど、自衛隊以外なら何でもよい、と言う自衛隊性悪説にこり固まっているのだろうか？

それに、大災害時に出動する、災害援助隊創設を唱えたのも、このお方ではなかったか？それとも社民党だったかな？
どちらにしろ、大きな矛盾を抱えているよね。
似たような組織を二つ持てば、装備が重複して経費も掛かるでしょう。小沢代表のポケット・マネーで賄うのであれば文句はないけど、どうせ税金でしょう。

それに最大の問題点は、大地震が起きて多くの家が倒壊し、多数の人達が救出を待っている状況。
自衛隊基地の近くでも例外ではなく、速やかな救助を必要としているのに、災害救援隊の基地は遠く、到着するまでには時間を要し、人員も不足している。
そんな状況の時、自衛隊は何もしないで傍観するのかね？家の下敷きになって、迫り来る猛火に包まれようとしている人達を見殺しにするのかね？

「いや、そんな緊急事態の時は、自衛隊も出動していいんだよ」 と仰る？なら最初から別組織を作った意味がないんじゃない。自衛隊に活躍して欲しくないから、別の組織を作ったんでしょうに？
小沢代表、やっぱり野党暮らしが永すぎて、脳みそが腐ってしまったらしい。

災害救援隊がらみで検索を行っていたところ、面白いブログがありました。
朝日新聞社的、社民党的考えをお持ちのお方らしく、自衛隊の解体と非武装中立を唱えておられましたが、「最悪を想定して日本が外国軍隊に攻め込まれたらどうするか」 との問いには、日本を「無血開城」 するそうな。
そして、「侵略軍には徹底的なゲリラ戦を行なうのです。その時、私は何をするかって？もちろんその時は愛する家族や街を守るためにもゲリラになりますよ」 ですと。何年ゲリラ戦を展開すれば、侵略軍を日本から追い出せるとお考えなのか？武器も持たず、訓練も受けていないあなたがですよ。

私もある分野のプロですので分かるのです。訓練を受けているプロと、訓練を受けていないド素人の決定的な違いが。
ド素人のあなた、マンホールにでも隠れて、竹やりを繰り出すおつもりか？一般市民にも多数の犠牲者が出るでしょうに。
ひょっとして、侵略軍の戦車を相手に戦った後、一億総玉砕を考えられておられるのかな？

『居合は鞘のうち』 との極意の言葉がありますが、軍隊もそうでしょうね、抑止力として働くのです。
「軍隊を持たず、国際貢献のみに励んでおけば、攻めてくる国などあり得ない。そんな道理も考えられない国の指導者や国があったら、その国のほうが先に滅びるのではないでしょうか」 などと、ノー天気にも程がありますよ。

そう言えば以前、面白い（馬鹿げた） 話がありましたね。「日本が侵略されると言う事は、あなたの妻や娘達が敵兵（中国兵とした方が分かりやすいかな） に辱めを受けると言う事ですよ」 と発言した閣僚が、「女性を侮辱した」 とかで、辞任させられました。
まったくおかしな国だよ、ニッポンは。


そんなニッポンだけど、自分達の国は自分達で守ろうね。

自衛隊などと訳の分からない呼び方ではなく、日本陸海空軍を復活させたら。そうすれば、一等海佐などと呼ばずに、海軍大佐と呼べて、分かりやすい。そうしないと、山下 清 画伯が困ってしまいます。