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2ビート・クロール+FQS [スポーツ]

久しぶりに水泳(クロール)についてのウンチクを傾けさせてください。

スポーツ・クラブに入会し、本格的に泳ぎ始めて10年ちょっと。
最初は我流で適当に泳いでいたのですが、半年ぐらい前からでしょうか、より美しくより速く泳ぐことに目覚めてしまったのでした。
そうなりますと生来の凝り性が頭をもたげてきて、インターネットでお手本となる動画を探したり、DVDを取り寄せたりしながら、より美しくより速い泳ぎを目指して日々演練に励んでいるところなのです。
そして、ちょっと大袈裟かもしれませんが、今では水泳が唯一の生きがい、人生の目標のようになってしまったのでした。

考えてみますと、私は10年単位ぐらいで熱中するモノが変わってきているように思われます。最初は
草野球(冬はスキー)、仕事が忙しくなってきて(国際線などで)人を集めるのが難しくなってきますと、少人数でも出来る テニス。 会社のグラウンドが売却されたり、通っていたテニス・クラブが閉鎖になってからは オートバイ・レース。そしてレースで大怪我をして脚を痛め、陸上でのスポーツが難しくなってきてからが、今の 水泳 なのです。
それもクロール専門。最初は4大泳法全部を練習していたのですが、クロール以外の泳法は体の柔らかさが求められます。その点クロールは体が硬くてもそれ程のマイナスにはならないのです。
何しろコーチに最初に言われた事が、「焼き鳥の串になったつもりで泳ぎなさい」 でしたので。

そして目指しているのが、流れるような美しい泳ぎが出来る、
2ビート+Front Quadrant Swim

blogswimrearqsfrontqs.gif
これまでの泳ぎは、ストロークのかき始めが早くて、反対側の手が入水した時には、既にストロークの半分が終わっていて、腕が胸の辺りまで来ていたのです。上図左。
一方の FQSでは、反対の手が入水するタイミングでストロークをかき始めるのです。上図右。
もちろん、FQSが絶対に正しいと言う事ではなく、競泳選手などはストロークのピッチを上げることが出来る、Rear Quadrant Swim で泳ぐのが一般的なのだそうです。
ただ、スポーツ・クラブのプールで優雅に泳ぐには、FQS がお勧めなのです。

あああああああああああ目標としている泳ぎ。目標は高く持たないとね。


理論 ① 他の条件が同じなら、長い船ほどスピードが出る。故に、クロールでは身長が高い方が有利。身長は伸ばすことが出来ないので、腕を長く前方に伸ばすことによって同じ効果を生む。
とにかく一本の棒になったつもりで泳ぐ。

スポーツ・クラブで他の人の泳ぎを見ていますと、腰の横辺りで水をバシャッとかき上げながら水面から手を出している人が多いのですが、空気をかいても前へは進みません。しっかりと太もも辺りまで水をかいて、ズボンのポケットから手を抜くようなイメージでリカバリーを開始するのが良いとのこと。
当然ながら、肘が先行したハイ・エルボーの形になるのですが、肩胛骨をしっかりと使って腕を前方へ運ぶようにするのがコツなのだそうです。この時、如何に脱力できるかも重要なように感じています。

そして、入水する時には腕が伸びきっていないことも重要。
入水後の伸びしろを残しておく訳です。ですからリカバリーで、腕を伸ばしたまま天高く水車のように回すのは入水後の腕の伸びが期待できません。
そして腕は思い切り深く突っ込む。気持ちとしては水面下30センチまで。その事によって体が水面に対してフラットとなり、腰の位置も高くなって体重を伸ばした腕に乗せやすくなるのです。

理論 ② 体が水面に対して20度下がっていますと(脚が沈んでいる)、水の抵抗は5倍 になるそうですよ!
速く泳ぐには、力を入れて泳ぐことよりも、如何に水の抵抗を少なくするかが肝要なのです。

ところでストロークですが、泳法は年々進化していてS字プルは時代遅れ、今はストレート・プルの時代だそうです。

水泳を始めた頃に買った教本には、「推進力はストロークが7割、キックが3割」 と書いてあったのですが、いま現在追求している泳法では、全く違ってくるのです。
目指している泳ぎとは、体幹軸の回転を如何にして推進力に替えるか と言う課題なのですが・・・・・
説明するのが非常に難しい。自分でも、これだ! と言う泳ぎが出来るのは希のまれなのですから

blogswimroll.gif右腕の入水に合わせて左足でキックを打ち、そのキックの反動で腰を左から右にひねるのですが、その回転力を推進力に変換して入水した右腕に伝播させ、如何にして加速につなげて行くかが今の課題なのです。
ですから、この場合のキックは推進力を得ると言うよりも、体幹軸の回転のきっかけ作るためのキックと言う事になりますね。

私は右利きですので、右腕入水・左足キックの時の方が気持ちよく伸びます。そこで、苦手な左腕入水・右足キックの時は適当に泳いで得意な方だけ頑張っていたのですが、これではエンジンが一発不作動となった片肺飛行と同じになってしまいます。そこで今は、
左腕入水・右足キックに意識を集中して泳いでいます。得意な方は考えなくても上手く出来ますからね。

面白い動画があります。
6ビート・RQSと2ビート・FQSの比較。

更に、
12ストロークで泳ぎ切る。


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dora

FDcap の説明は理論的で楽しいですね。

飛行機では禁物ですが、クロール泳法はダッチロールのような動きをした方がいいみたいですね。(yawingはないようですが、)
by dora (2013-11-29 22:46) 

皮算用

小二の次男が、最も初期クラスの水泳教室に通っていました。
壁からのキックでバタ足禁止のまま目標地点まで進むという課題でしたが、途中で止まってしまいます。見ていて感じたのは
 ・ キック自体の不足の改善
 ・ 前面投影面積の改善
 ・ 造波抵抗を縮減する姿勢

であり、これについてトライアルし、どうにか技能検定をクリア。
やはり水は抵抗が大きいので、抵抗を最低化(最適化)する姿勢作りは重要なようですね


by 皮算用 (2013-11-30 09:46) 

流星ワゴン

動画のスイマーさん、それ程早く動いていないのにすごい速さですね。
ゆっくりしたフォームのどこで推進力が生まれているのか不思議です。
水泳は体にも良いですし、素晴らしい目標だと思います(^^)

by 流星ワゴン (2013-11-30 17:03) 

FD

体で覚えられるほど若くはありませんので、理論的に納得できなければ
上達しないのです。
ダッチロールはお尻を振り振りしますので、かえって抵抗になるでしょうね。


今流のキックは水中ではなく、水面を叩くようする(サーフェース・キック)のだ
そうです。
一度試してみたのですが、確かによく進みました。
抵抗が少なくなるように泳ぐ方が疲れませんしね。


実は、その本人に一日だけ講習を受けたのですが、非常に有意義でした。


by FD (2013-12-01 11:17) 

タカ

 キャプテン、動画が、とっても判り易いですね。
私もジムに行くのですが、自転車コギ+筋力系でした。
 水泳は、イマイチ苦手なのですが、動画を見て
また始めようかと・・・・
 レースを辞めてから、特に足の筋肉の衰えが・・・

by タカ (2013-12-07 23:19) 

FD

会社公認の独身生活はいかがですか?熊本が懐かしい。

水泳は奥が深いので、はまりますよ。体力はつくでしょうが、自転車コギ
に進歩はないでしょうから。
私はスポーツ・クラブで一目置かれるのを目標にしています。
今は半目ぐらいはおかれていると思いますが。


by FD (2013-12-08 13:01) 

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