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悪貨は良貨を駆逐する [航空関係]

管制方式基準には、『離陸許可は、原則として、出発機が使用滑走路の離陸滑走開始点に近づいた後(レシプロ機に対しては離陸準備完了の通報を受けたのち)当該機に対して発出するものとする』 と記載されていますので、離陸滑走開始点に近づきつつあるタービン機は常に Ready 状態にあると見なされます。

前からしつこく言っている事なのですが、飛行場管制所(Tower)にコンタクトする時、“Ready” と言ってはいけないのです。タービン機は常に Ready なのですから。
逆に離陸準備が完了していない時、“Not Ready” と言うべきなのです。


ところが皆さん、タワーにコンタクトする時、Ready と言うものだから、それを言わないと逆に、“Are You Ready” とか “Advice when Ready” とか言われてしまうのです。

まさに悪貨は良貨を駆逐するですね。正しい ATC Procedure を行っている者が、あたかも間違っているかのような扱いを受けるのです。
それに管制交信を聴いていますと、特定の航空会社の ATC Procedure のいい加減さが目立つようですね。あえて何処とは言いませんが。

降下指示を発出する時もそうです。
“Descend and Maintain FL160,Start Descend Now”
こんな降下指示の出し方は、本来ならない筈なんですがね。
“Right Turn Heading 210,Start Turn Now” とは言わないもんね。

そして良貨が駆逐される問題は管制通信だけに言える事ではなく、運航一般にも当てはまる事で、悪貨は常に甘い言葉で誘いを掛けてくるのです。

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