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リクリアー運航方式 [航空関係]

東北地方の初雪は、いきなりの大雪だったようですね。昨日は千歳へのフライトでしたので、いよいよ今年初めてとなる雪氷滑走路への着陸かと、期待?して飛んだのですが、千歳はピカピカのよい天気、積雪も全くありませんでした。

その千歳で見かけたのが、ここでは珍しいユナイテッド航空のトリプルセブンでした。定期便で来ている訳ないし、チャーター便でしょうか・・・・・・・?待てよ、ひょっとすると米国の東海岸辺りから成田へ向け、
リクリアー運航方式で飛んで来たものの、リクリアーに失敗、千歳へダイバートしたのかもしれません。
何々、リクリアー運航方式だって、それってどんな運航方式?
一種の裏技的運航と言えますね。747-SPの需要がなくなってしまった最大の原因ではないでしょうか。そこでリクリアー運航方式を分かり易く説明するために、こんなお話を考えてみました。

太郎さんと花子さんが、南の島へ10日間の旅行を計画しました。パンフレットによりますと費用は1日につき10万円となっていましたので、10日分の費用100万円と、万が一の場合を考えての予備費5万円を持って旅行会社に行ったのですが、総費用は予備費10%を含めて110万円必要だと言われてしまいました。予算が足りない太郎さんと花子さんが考え込んでいますと、営業マンが、「実はいい方法がありますよ」 と、そっと耳打ちしてくれたのです。
そのいい方法とは、
とりあえず9日間の旅行を申し込む。総費用は90万円+9万円(予備費10%)で99万円なので、105万円を所持している二人は、6万円が余る事になり、旅行に行くことが出来る。
9日目になって、更に一日の延長を申し込む。その時必要な総費用は10万+1万円(予備費10%)の
11万円なので、予備費に4万円以上食い込んでいなければ(予備費をまったく使っていなければ、その時点で15万円所持している事になります)延長の料金を支払う事ができます。
こうして太郎さんと花子さんは、最初の予定どうり10日間の贅沢三昧な旅行を終える事ができましたとさ。

このお金を燃料に置き換えたのがリクリアー運航方式と言う事になります。
元が大きければ予備費10%も大きくなり、小さければ予備費も小さくなる、と言うところがみそですね。


コメント(2) 

コメント 2

アンジー

たとえ話がわかりやすかったので、計算に弱い私にも理解することができました。なるほど~
by アンジー (2007-11-20 20:16) 

だい@RJOO

ご無沙汰しております。当初からずっとROMしておりました。
お元気にご活躍のようで何よりです。
リクリアー方式、絶妙なたとえ話で、感服いたしました。
いつもながらよい教育をされていますね~。

青い縞々トリプルはICN-SFOで発生した電気系統トラブルのためにエマランしたようですね。
ONもOFFもますますのご活躍お祈りしております!
by だい@RJOO (2007-11-20 20:49) 

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