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ロケット打ち上げ [航空関係]

1月の末と2月の初め、羽田から那覇へと飛んだのですが、(その内の一回が例の運航検査でした)その二回とも通常のルートとは違う、陸地沿いのルートを飛ぶ事になりました。

羽田-那覇間は RNAV ルートにより一方通行化されていて、往きはY52()、復路はY57()を使用するのですが、フライトをした両日ともに種子島宇宙センターからのロケット打ち上げが予定されていましたので、ロケットの打ち上げコースを避けるため、種子島の直上を通るルート(黒)に変更されたのです。
復路はY57を通る通常のルートでした。

打ち上げ予定時刻は共に午後6時過ぎでしたので、その打ち上げ時刻の前後 数十分間は種子島宇宙センターの東側の航空路は飛行禁止となるのです。なぜ東側が飛行禁止となるのか?
ロケットの打ち上げは一部の特殊な場合を除いて、東に向け打ち上げられるからなのです。ではなぜ東なのか?
それは地球が自転する回転力を利用してロケットに勢いを付けるためだそうです。となりますと、当然 自転の線速度(と言うのでしょうか)が大きい赤道近くが有利となりますので、欧州宇宙機構のアリアンロケットは赤道に近い仏領ギアナから打ち上げられています。米国でも国内最南端のフロリダ州ケネディー宇宙センターから打ち上げますよね。ちなみに赤道での地球自転線速度は毎秒460mになります。
日本で種子島が選ばれた理由は、なるだけ赤道に近い南にあって、東側に陸地がなく、ロケット運搬にかかる手間、費用などが低く抑えられるため、と言う事のようです。

宇宙航空研究開発機構のHPによりますと、打ち上げの時期は、地元などとの協定により、1、2月。 8、9月のそれぞれ45日間に限られるそうなので、この時期に集中して打ち上げられているのです。

追記:仏領ギアナという国はてっきりアフリカにあると思い込んでいましたが、ついでに調べてみましたところ、南アメリカにあるのですね!おかげで勉強になりました。


コメント(1) 
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コメント 1

Mock

なるほどそういうことだったのですね。勉強になります~。
いろいろと興味付けられました。

そういえば、
ギアナ高地に数あるテーブルマウンテン、そして世界最大落差を誇るエンジェルフォール、あまりに高所からの滝のため滝つぼがない、めまぐるしく変わる気象など
小4の国語の問題集にとりあげられていたのを読んだことがあります。
今のちびっこの知的好奇心を刺激する良い題材だと感動したものです。

欧州のロケットはそんなところから打ち上げられていたのですね。
今度、小4に話してみます。


また、タイムリーにNHKで昨夜、日本のロケット打ち上げについて触れていました。
静止衛星は赤道上空を公転するため、赤道に近いほうが、燃料が少なくて済むのだとか。

中国はより赤道に近い海南島に打ち上げ基地を設け、
日本より有利な状態に。

ようやく海底資源を探索する船を買った日本ですが、
その活躍が無駄にならぬよう、政治家は頭を使ってもらいたいものですね。
by Mock (2008-02-15 00:26) 

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