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名称で負けた? [AV]

DVDの新しい規格、ブルーレイ・ディスクとHD DVDの主導権争いに決着がついたようですね。
東芝に天罰?が下る形での決着となりましたが、ソニー/松下電器陣営にも反省すべき点は多々あるのでは。規格統一の話し合いも行われたと言うのに、統一を果たせず、多くのHD DVD難民を作る結果となってしまった。「勝った、勝った」 と喜んでばかりはいられないでしょう。

この争い、東芝が安値攻勢に出た時点で決着がついたと思いました。
同じ規格なら、安さにも魅力があるでしょうが、規格争いがあるとなると話は別で、消費者も安値につられて購入するほど馬鹿ではない。当然 先の事も考えます。
しかし米国では少し事情が違っていたようで、規格争いがある事も知らないまま、安さにつられた消費者がかなりいたらしい。この辺りがいかにもおおらかな米国人らしいか?それとも・・・・・
マイクロソフトのHD DVD対応ゲーム機も含めると、販売台数は100万台を超えているとか。

東芝もどんな形で難民をフォローできるのか、重い課題を背負わされましたね。

せっかく育ててきた新技術を、闇に葬り去らねばならない経営者や技術者の悔しさはよくわかりますが、思ったよりも早めに決着がついた事は、我々消費者にとっては喜ばしい事でしょう。
さて、HDD/DVDレコーダーを次に買い換える時は、HDD/ブルーレイ・ディスクかな。

私の場合、今のDVDに特に不満はないし、消費者を無視したVHSとベータの規格争いの再現を見るようでしたので、今回は静観を決め込んでいたのですが、以前にはレーザー・ディスクとVHDのどちらを購入するかで大いに迷った事がありました。
当時のVHD陣営には開発した日本ビクターを筆頭に、大松下電器も後に控えていましたし、ソフトの充実度も段違いでした。一方のレーザー・ディスク陣営はパイオニア一社の孤軍奮闘状態で、発売されていたソフト類も見劣りしていたのです。
それでも私がレーザー・ディスクの再生機を選んだのは、光学式読み取り方式の先進性と、「レーザー」 と言う、何やら未来を感じさせるような響きからでした。そしてその結果は?言うまでもなく大正解でした。

大失敗もありました。ソニーが発売した「Lカセット」 がそれです。「オープン・リールと同じテープを使った音の良さ」 との宣伝文句に乗せられて買ったしまったのですが、最後には生テープを手に入れるのにも苦労しましたからね。
時代の流れはコンパクトで高音質。完全に時代の流れに逆行した規格でした。

今回の規格争いも、東芝陣営に言わせますと、「ブルーレイ・ディスクに劣る点は何一つない」 のだそうですが、なら何で負けたの?
そうですよ!「ブルーレイ」 と言う、先進性を感じさせる響きに負けたのです。


コメント(1) 
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コメント 1

Monday

FDキャプテン、はじめまして。
いつも楽しく拝読し、キャプテンの博識に驚いています。

HD/DVDの件、確かに名前がもう少し未来的なものであれば勝負はまだまだもつれていたかもしれませんね。

「ブルーレイ」とはなかなか良い響きです。ただどちらも青色レーザーを使っているのに、東芝のネーミングセンス負けだったのでしょうか・・・

私がブルーレイを購入するのはもう少し先になると思いますが、一消費者としてはキャプテン同様、早めの決着でよかったと思います。
by Monday (2008-02-22 00:46) 

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