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近頃で二番目に感動した事 [航空関係]

我が社の発展を支えてきたグレート・キャプテンが、己のフライト人生を語る。そんな素晴らしい人生訓を載せたコラムがあるのですが、そのグレート・キャプテンがこんな事を言ってました。

私が血気盛んなコーパイだった頃、あるベテラン・キャプテンに、「飛行機は何で飛んでいるか分かるかい?」 と問われたが、質問の意図がよく分からず、飛行機がなぜ飛ぶのかの科学的根拠をひたすら並べたてたところ、そのベテラン・キャプテンがひと言、「飛行機はみんなが翼を支えてくれているから飛べるんだよ」 と言ったとか。
その言葉を聞いて、自分の未熟さを悟り、言葉を失うような心恥ずかしい気持ちに襲われたと言う事でした。
パイロットの心構えについて、何と感動的なやり取りでしょう!皆さんも感動されましたか?
でもね、私に言わせれば、とんでもないアホですよ。

確かに、飛行機が地面を離れて空中に舞い上がるまでは、皆さんの支えが必要な事は分かります。
しかしね、いったん飛行機が地面を離れたからには、パイロットの経験と技倆が全てなのです。誰も助けてくれません。
どんな事態が起きようとも、その難局を切り抜けて、飛行機を無事に着陸させなければならないのです。
「みんなが翼を支えてくれている」 などと、何をままごとのような事を。空はそんなに甘くないぜ。
フェデックス機の事故の映像を見たら、それが実感できますよね。

それも分からないで今まで飛んでいたとしたら、乗客の方に対して大変失礼な事だと言わざるを得ません。パイロットとしての資格なしですね。
まっ、コラムに載せるためだけのきれい事。と考えれば、このクサイ話にも納得できますが。

コメント(8) 
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コメント 8

りんちゃん

FDさん、酔っ払って書いてませんか?笑える
by りんちゃん (2009-04-29 01:00) 

kingair350

しかしFDさん、わかります。一旦空を飛び上がってしまえばどんなに重大なトラブルが起きても管制や地上のフライトコントロールなどからの支援はあるにしてもパイロットたちだけでなにがなんでも安全に地上に降り立たないとなりませんからね。 これが車や鉄道であれば一旦泊まる事はできますが、飛行機はそういうわけにはいかないですからね。


by kingair350 (2009-04-29 02:26) 

NO NAME

病んでる・・・。
by NO NAME (2009-04-29 21:58) 

FD

kingair350さんの仰る通りです。
車なら何かトラブルが起きた時、取りあえず車を道端に寄せて、JAFを呼ぶ事も出来るでしょうが、飛行機ではそうはいきません。全てのトラブルをパイロットが解決しなければならないのです。

今まで誰かに翼を支えてもらったという記憶はありません。
足を引っ張られた事は、数え切れないほどありますがね。


by FD (2009-04-30 00:12) 

NO NAME

いつも拝見させていただいておりますが初コメントです。

まったく仰るとおり!!
by NO NAME (2009-05-01 21:29) 

FD

離陸後オート・パイロットをポ~ンと入れて、「ホラ、飛行機の操縦は簡単なんだよ、誰にでも出来るよ」 と、ジャンプ・シートに座った地上職に言ったお方がいたらしい。

上に行くほど、プライドが失われて行くようですね。
by FD (2009-05-02 15:59) 

HAL

FDさんらしいストレートな表現で戸惑う人もいるでしょうが、全くその通りですね。乗客乗員の命を背負っているという責任の重さ、求められる技量の高さは誰にも代われるものでは無い、というのがパイロットの職務だと思います。
軽飛行機ですら、上に上がったら止まって確認ができないのだから飛行前チェックの責任は自分の命で確認していると思え、と言われますし。いや、それ以上に他人の命を巻き込む事を避けなければならないですし。


by HAL (2009-05-03 12:37) 

FD

ど真ん中、ストレート勝負!HALさんにはすっかり読まれているようですね。

乗員の仕事、貢献度をことさら過小評価しようという動きがあって、それに一部の乗員が加担している。これに我慢ができないのです。

HALさんは操縦経験がおありですし、色々事情もお分かりになっていますが、事情を知らない人が見たら、確かに戸惑う人もいるでしょうね。


by FD (2009-05-03 17:50) 

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