迷子の大人たち

今の日本、迷子の大人たち、悩める大人たちが蔓延しているようですが、その筆頭は麻生首相かな？
そして、当選が危うい国会議員様たちかも。
ところで今の日本に順風満帆、何の悩みもない大人たちが居るのでしょうか？

今日久しぶりに、ＤＶＤに録画しておいたＮＨＫのドラマ、「ウォーカーズ / 迷子の大人たち」 を観たのですが、一見順風満帆、追い風１００ノット、揺れ全くなし。に見える人達にも、他人には言えない悩みを抱えていると言う事らしいですね。
失礼ながら、皆さんはどうでしょうか？


この、「ウォーカーズ / 迷子の大人たち」 確かに良くできたドラマなのですが、お遍路に出かければ、
素晴らしい人達に巡り会って、自分の生きてきた人生、これからの人生を見つめ直す事が出来るかのような描き方をしております。しかし、これには疑問符を付けたいですね。世の中そんなに甘くないと思いますから。

テレビ・ドラマの定番として、脱サラして何かの商売を始めるストーリーが多いように感じますが、この手のテレビ・ドラマ、最初は色々と苦労はするものの、最後は必ず成功を納めるハッピーエンドで終わるのが、これまた定番のようですね。
でもね、私は言いたい！サラリーマンで一生を終えるのが、それほど後ろ向きな生き方なのか？サラリーマンを辞めて、食い物屋をやる事がそれほど前向きな生き方なのか？と
現実は厳しいですよ！

我が家の近くにも、脱サラし、大きなスクリーンを備えたスポーツ・バーを始めた御仁がいるのですが、
結果は惨憺たるもの。犬の散歩で店の前を通っても、客が居るのを殆ど見た事がありません。
店のオーナー、店を始めるにあたっては、自分なりの理想ばかりを描いていたと思うのですが、上手く行った時の事ばかりが頭に浮かんで、リスクについては目をつぶっていたのでは？

サッカーファンが集まって、ビールを飲みながら大いに盛り上がる。
プロ野球ファンも、ひいきチームの勝敗に一喜一憂する。
そして、売り上げも大いに伸びる。とね

残念ながら、世の中は本人が思う通りには行きません。
サッカーの試合は自分の家でのんびりと観戦した方が楽しい。と思う人もいるでしょうし、
プロ野球も、巨人ファンばかりとは限りません。
サッカーの試合とプロ野球がバッティングする場合もあるでしょう。

そうなりますと悪循環。客が来ない→利益が出ないので従業員を首にする→オーナー一人ではサービスが行き届かない→ますます客足が落ちる→止めるに止められず赤字がふくらむ。

テレビドラマには、「この物語はフィクションですので・・・・・」 とのテロップが出ますが、本当は、「この物語はフィクションですので、上手く行くとは限りません。そしてそれに関する責任はいっさい取りません」 との断りを入れるべきでしょうね。