日本で一番人気のある宿? [旅・温泉]
週刊誌などで、
1年先まで予約が取れない日本一繁盛している旅館。倍の料金を出しても泊まりたいほどの魅力があふれる。
などと紹介されており、どの口コミやブログを見ましても、ベタ誉めだった仙仁(せに)温泉の宿。
お値段もそれなりでしたので、年金生活の身としましては、高嶺の花だと思って他人様のブログを眺めるだけだったのですが、インターネットで検索してみましたところ、この宿が 日本秘湯を守る会 の宿であることが分かり、何としてでも泊まってみたいと思うようになったのでした。
一度泊まっておきますと、スタンプが10個貯まった時、無料招待対象の宿になりますからね。
もっとも、「1年先まで予約が取れない」 とは少々大袈裟だったようで、「6、7月の何日でも良いので空いている日」 との条件で電話を入れましたところ、7月に1日だけ、空きがあったのです。
頃は梅雨の真っ盛り。天気予報でも雨マークが続いていましたので、それなりの覚悟はしていたのですが、初日には思わぬ晴天に恵まれたのでした。
鬼押しハイウェーの途中にある鬼押出し園にも青空が拡がってました。お陰で、幌はクローズ・モードのままで走ることに。
家を朝9時に出て、中央高速→圏央道→関越高速→上信越道経由で14時30分に宿に到着。チェック・インは14時でしたので、30分も損してしまった!
入口の門をくぐって仙仁川にかかる橋を渡りますと、俗世間から隔離された世界へ。小さな滝と木漏れ日にいやされます。
お茶とお菓子を頂いた後、部屋へと案内されました。今回の部屋は3タイプある部屋の内のちょうど真ん中に当たる仙郷亭。
全室にベランダが付いているそうですが、自然の木を伐採せずに残してあるところが嬉しいですね。
この自然に対する配慮は宿の
いたる所で見ることができます。
さっ、何はさておき温泉につかることにしましょう。この奥が宿の自慢、洞窟風呂への入口となります。
その昔、行者によって発見されたという洞窟風呂。奥行きが30m程はあるそうで、写真の左方向へ少しずつ狭くなって行く洞窟を、奥へ奥へと進んでいきますと、滝のように源泉が流れ落ちている最深部へと行き着きます。
源泉の温度は34度と言うことで、「2、3時間も長湯される方がいらっしゃいます」 との事でしたが、ここが好き嫌いの分かれるところかもしれません。
洞窟風呂ですので、当然の事ながら露天風呂のような開放感はありません。暗い穴ぐらに何時間も居ることに、私は耐えられそうもありませんでした。
更に、混浴と言う事で、男性も備え付けのパンツを穿いた上に、湯浴み着を腰に巻き付けて入浴する必要があるのです。近頃、男でも水着を着て入浴しろなどと無粋なことを言う温泉宿が多くなりましたが、「男の裸を見るのがそんなに嫌なら、混浴に入らなければよいものを」 と、おじさんは思ってしまうのです。
少し辛口になっていまいましたが、心配は要りません。素晴らしい貸し切り風呂が三ヶ所用意されているのですから。
中でも一番気に入ったのが、階段を一番上まで登ったところにある 無想の湯 でした。
半露天が一つ。露天が大小それぞれ一つ。
空いてさえいれば、24時間利用することが出来ます。
もちろん常識の範囲内で。
この宿、1万坪の敷地に18室のみと言うことで、テラスや休息・読書室が宿のそこかしこに10ヶ所以上も設置されているのです。一泊しただけでは、とても利用しきれませんでした。連泊がお勧めか?
至福の時は否応なしに過ぎて行き、辺りも暗くなってきました。食事の時刻までのはやかったこと!
客をわずらわせたくないので、食事の部屋出しといった無粋な真似はしないとか。大いに納得。
そんな訳で、この宿の従業員の対応は完璧でした。従業員の数も半端ではなく、泊まっている客よりも多かったのではと思ったほどです。
後述しますが、勢いのある宿と落ち目の宿との違い。悪循環という言葉を再認識したのでした。
朝食にはそば粥が運ばれてきましたが、希望すれは普通のご飯もパン食も用意できるとのこと。ここでも至れり尽くせりだったのです。
この宿の一番の特徴は、チェック・アウトが昼の12時だと言うこと。
こんな最上の旅館に泊まって残念に思うことは、朝の10時には部屋を出なければならないことなのですが、時間を気にせずに、自宅にいる気分でのんびり出来ることが何にも増して有り難く思えたのでした。
今回は二泊の旅を予定していたのですが、次に泊まる宿の所在地は同じ長野県の七味温泉。
カーナビに目的地を設定しましたところ、距離にして25キロ。1時間も掛からずに到着できる距離だったのです。
そのため、初日にチェック・アウト12時の宿を選んだのですが、それにしても次の宿のチェック・イン15時までには時間があり過ぎてしまいます。
天気が良ければ、菅平・万座・志賀の方へ回る手もあったのですが、朝から生憎の小雨模様だったのです。
どう時間をつぶしたのか?車をゆっくりゆっくり走らせて(殆ど効果はありませんが)、のんびりと昼食を摂って、そして苦肉の策として、こんな所で暇をつぶすことに。
誰かに盗られる~くらいなら~ あなたを殺して~いいですか~? 怖~っ
努力?の甲斐があって、七味温泉の宿に着いたのは14時30分。少々のフライングはご勘弁下さい。
この旅館、本館にも露天風呂はあるのですが、歩いて5分ほどの所にある露天風呂が広くて寛げるとのことでしたので、まだまだ完治していない足を引きずりながら行ってみることにしました。
それまで降っていた雨がやんで、青空が拡がってきたことにも後押しされたのですが。
本館の露天風呂で面白かったのは、この大きな置き石の下で、男湯と女湯がつながっていたこと。
カミさんに声を掛けて、他に人が居ないことを確認した上で、長い足?を岩の下に突っ込んで持ち上げますと、指先がお湯からに出た感覚があった後、「わ~足が出て来た!」 と、カミさんの叫ぶ声が聞こえてきたのでした。
潜って女湯へ行こうかとも考えたのですが、さすがにそれは止めておきました。
今晩の夕食は炉端にて。
担当してくれた仲居さんは愛想が良くて好感が持てたのですが、如何せん人手不足らしく、所々に行き届かない面が見受けられたのです。チェック・インの時、「BSは観られますか?」 と聞いても、「さ~、分かりません」 ですからね。
客が少ないので、従業員を減らす。従業員を減らすとサービスが行き届かない。すると、またまた客が減ってしまう。負のスパイラルとでも言うのでしょうか?
次の朝は、再び天候が回復。しかも曇り空で薄日が差す程度でしたので、幌もオープン・モードに。
志賀から万座温泉へと抜けて、軽井沢から上信越道にのるプランで走り始めたのですが、途中の山田牧場近くではこんなハプニングが。
なんと!路上に牛の群れがいて、通せんぼしていたのです。
「ここは俺たちの縄張りばい、何か文句があっと?」 少々のことでは、どきそうにありませんね~、困りました。プッ プッ
牛の群れをやり過ごして走り続けていますと、頭上からは鳥のさえずりのシャワーが
キッチョ キッチョ キッチョ
キキッチョ キキッチョ キキッチョ
ホー ホケキョ
志賀・横手山のパーキングで一休み。「信州のサンセットポイント100選」 だそうな。
鬼押しハイウェイの途中、浅間山を眺めながら休息。
エンジンの排気量は2リッター以下の1998ccなのですが、車体幅が1.7mを超える1720mmとなってますので 3 ナンバーになります。
上信越道・横川SAでも休息。妙義山方面の眺めを180度パノラマで。
全走行距離590キロの旅。リッター当たり13キロの燃費でした。
1年先まで予約が取れない日本一繁盛している旅館。倍の料金を出しても泊まりたいほどの魅力があふれる。
などと紹介されており、どの口コミやブログを見ましても、ベタ誉めだった仙仁(せに)温泉の宿。
お値段もそれなりでしたので、年金生活の身としましては、高嶺の花だと思って他人様のブログを眺めるだけだったのですが、インターネットで検索してみましたところ、この宿が 日本秘湯を守る会 の宿であることが分かり、何としてでも泊まってみたいと思うようになったのでした。
一度泊まっておきますと、スタンプが10個貯まった時、無料招待対象の宿になりますからね。
もっとも、「1年先まで予約が取れない」 とは少々大袈裟だったようで、「6、7月の何日でも良いので空いている日」 との条件で電話を入れましたところ、7月に1日だけ、空きがあったのです。
頃は梅雨の真っ盛り。天気予報でも雨マークが続いていましたので、それなりの覚悟はしていたのですが、初日には思わぬ晴天に恵まれたのでした。
鬼押しハイウェーの途中にある鬼押出し園にも青空が拡がってました。お陰で、幌はクローズ・モードのままで走ることに。
家を朝9時に出て、中央高速→圏央道→関越高速→上信越道経由で14時30分に宿に到着。チェック・インは14時でしたので、30分も損してしまった!
入口の門をくぐって仙仁川にかかる橋を渡りますと、俗世間から隔離された世界へ。小さな滝と木漏れ日にいやされます。
お茶とお菓子を頂いた後、部屋へと案内されました。今回の部屋は3タイプある部屋の内のちょうど真ん中に当たる仙郷亭。
全室にベランダが付いているそうですが、自然の木を伐採せずに残してあるところが嬉しいですね。
この自然に対する配慮は宿の
いたる所で見ることができます。
さっ、何はさておき温泉につかることにしましょう。この奥が宿の自慢、洞窟風呂への入口となります。
その昔、行者によって発見されたという洞窟風呂。奥行きが30m程はあるそうで、写真の左方向へ少しずつ狭くなって行く洞窟を、奥へ奥へと進んでいきますと、滝のように源泉が流れ落ちている最深部へと行き着きます。
源泉の温度は34度と言うことで、「2、3時間も長湯される方がいらっしゃいます」 との事でしたが、ここが好き嫌いの分かれるところかもしれません。
洞窟風呂ですので、当然の事ながら露天風呂のような開放感はありません。暗い穴ぐらに何時間も居ることに、私は耐えられそうもありませんでした。
更に、混浴と言う事で、男性も備え付けのパンツを穿いた上に、湯浴み着を腰に巻き付けて入浴する必要があるのです。近頃、男でも水着を着て入浴しろなどと無粋なことを言う温泉宿が多くなりましたが、「男の裸を見るのがそんなに嫌なら、混浴に入らなければよいものを」 と、おじさんは思ってしまうのです。
少し辛口になっていまいましたが、心配は要りません。素晴らしい貸し切り風呂が三ヶ所用意されているのですから。
中でも一番気に入ったのが、階段を一番上まで登ったところにある 無想の湯 でした。
半露天が一つ。露天が大小それぞれ一つ。
空いてさえいれば、24時間利用することが出来ます。
もちろん常識の範囲内で。
この宿、1万坪の敷地に18室のみと言うことで、テラスや休息・読書室が宿のそこかしこに10ヶ所以上も設置されているのです。一泊しただけでは、とても利用しきれませんでした。連泊がお勧めか?
至福の時は否応なしに過ぎて行き、辺りも暗くなってきました。食事の時刻までのはやかったこと!
客をわずらわせたくないので、食事の部屋出しといった無粋な真似はしないとか。大いに納得。
そんな訳で、この宿の従業員の対応は完璧でした。従業員の数も半端ではなく、泊まっている客よりも多かったのではと思ったほどです。
後述しますが、勢いのある宿と落ち目の宿との違い。悪循環という言葉を再認識したのでした。
朝食にはそば粥が運ばれてきましたが、希望すれは普通のご飯もパン食も用意できるとのこと。ここでも至れり尽くせりだったのです。
この宿の一番の特徴は、チェック・アウトが昼の12時だと言うこと。
こんな最上の旅館に泊まって残念に思うことは、朝の10時には部屋を出なければならないことなのですが、時間を気にせずに、自宅にいる気分でのんびり出来ることが何にも増して有り難く思えたのでした。
今回は二泊の旅を予定していたのですが、次に泊まる宿の所在地は同じ長野県の七味温泉。
カーナビに目的地を設定しましたところ、距離にして25キロ。1時間も掛からずに到着できる距離だったのです。
そのため、初日にチェック・アウト12時の宿を選んだのですが、それにしても次の宿のチェック・イン15時までには時間があり過ぎてしまいます。
天気が良ければ、菅平・万座・志賀の方へ回る手もあったのですが、朝から生憎の小雨模様だったのです。
どう時間をつぶしたのか?車をゆっくりゆっくり走らせて(殆ど効果はありませんが)、のんびりと昼食を摂って、そして苦肉の策として、こんな所で暇をつぶすことに。
誰かに盗られる~くらいなら~ あなたを殺して~いいですか~? 怖~っ
努力?の甲斐があって、七味温泉の宿に着いたのは14時30分。少々のフライングはご勘弁下さい。
この旅館、本館にも露天風呂はあるのですが、歩いて5分ほどの所にある露天風呂が広くて寛げるとのことでしたので、まだまだ完治していない足を引きずりながら行ってみることにしました。
それまで降っていた雨がやんで、青空が拡がってきたことにも後押しされたのですが。
本館の露天風呂で面白かったのは、この大きな置き石の下で、男湯と女湯がつながっていたこと。
カミさんに声を掛けて、他に人が居ないことを確認した上で、長い足?を岩の下に突っ込んで持ち上げますと、指先がお湯からに出た感覚があった後、「わ~足が出て来た!」 と、カミさんの叫ぶ声が聞こえてきたのでした。
潜って女湯へ行こうかとも考えたのですが、さすがにそれは止めておきました。
今晩の夕食は炉端にて。
担当してくれた仲居さんは愛想が良くて好感が持てたのですが、如何せん人手不足らしく、所々に行き届かない面が見受けられたのです。チェック・インの時、「BSは観られますか?」 と聞いても、「さ~、分かりません」 ですからね。
客が少ないので、従業員を減らす。従業員を減らすとサービスが行き届かない。すると、またまた客が減ってしまう。負のスパイラルとでも言うのでしょうか?
次の朝は、再び天候が回復。しかも曇り空で薄日が差す程度でしたので、幌もオープン・モードに。
志賀から万座温泉へと抜けて、軽井沢から上信越道にのるプランで走り始めたのですが、途中の山田牧場近くではこんなハプニングが。
なんと!路上に牛の群れがいて、通せんぼしていたのです。
「ここは俺たちの縄張りばい、何か文句があっと?」 少々のことでは、どきそうにありませんね~、困りました。プッ プッ
牛の群れをやり過ごして走り続けていますと、頭上からは鳥のさえずりのシャワーが
キッチョ キッチョ キッチョ
キキッチョ キキッチョ キキッチョ
ホー ホケキョ
志賀・横手山のパーキングで一休み。「信州のサンセットポイント100選」 だそうな。
鬼押しハイウェイの途中、浅間山を眺めながら休息。
エンジンの排気量は2リッター以下の1998ccなのですが、車体幅が1.7mを超える1720mmとなってますので 3 ナンバーになります。
上信越道・横川SAでも休息。妙義山方面の眺めを180度パノラマで。
全走行距離590キロの旅。リッター当たり13キロの燃費でした。
「青空が拡がってました。お陰で、幌はクローズ・モード」
「曇り空で薄日が差す程度でしたので、幌もオープン・モード」山陽地方の
滞在で、このニュアンスがよく理解できました。
暖かい・暑い=良いコンディション・・・じゃないことを。
山田牧場でのハプニング、以前、岩手の県道で、短角牛に出くわしたことが・・・
助手席でくつろいでいた妻は、ハイヒールを履き脱出の用意を始めています。
その夜の笑い話になったのですが、
・ 走ったら牛の方が速い
・ 自分で走るより、車内の方が安全(ワゴンでした)
いまでも話題にする昔話です(笑)
by 皮算用 (2012-07-14 22:28)
牛に出くわした時にはオープン・モードで走ってましたので、ちょっと怖かったですね。
ホーンを鳴らして追っ払おうかとも思ったのですが、牛には詳しい?女房が
「襲ってくるから気を付けて!」 と叫びましたので、ホーンを軽く鳴らしただけで、
おどきになるのを忍耐強く待ったのでした。
by FD (2012-07-14 22:57)
オープンでの「牛との遭遇」、しかも柵で生活圏が分離されている訳じゃ無いし、
想像しただけで緊張します。
聞いた話ですが・・・
林道を疾走するオープンのジープ、先行していたジープが突然引き返して
「熊だ~」。想像しただけでゾッとします。
林道は笹藪より歩きやすいのは、熊もヒトも同じ。このため子連れの熊は、
林道を多用します。子育ての時期は最も気性が荒くなる時期ですよね。
林道のブラインドコーナは徐行が常識です(ホントです)
でも、ロードスターで熊が出るような林道は走りませんよね(笑)
by 皮算用 (2012-07-15 13:20)
♭ 寝乱れて 隠れ宿 九十九俺折り 浄蓮の滝・・・♭
キャプテン!
お連れ様はほんとうに奥様ですか~ぁ??
by カイホ (2012-07-15 21:18)
歩いている時に熊に遭遇したら、背を向けたりしないで、そのまま後ずさりを
しろと言います。
車でも同じ事でしょうから、リバースに入れて、ゆっくりゆっくり後退することにしましょう。
仰るように、ロードスターで熊が出没するような林道は走りませんが。
なっ、何で連れが女房ではない事が分かったのですか?!
これは犯罪になるかもしれないのですが、宿帳には友人の名前を書いたの
でした。
郵便番号、住所、電話番号を覚えるのが大変でした (笑)
なにしろ連れは友人の奥方でしたので (^ ^ゞ
♪ 何があっても もういいの ♪
♪ くらくら燃える 火をくぐり ♪
♪ あなたと越えたい 浅間越え ♪
by FD (2012-07-16 05:24)