SSブログ

米国の介入を恐れる [政治]

米国のパネッタ国防長官が来日し、外務・防衛両省を相次いで訪ね、玄葉光一郎外相、森本敏防衛相と個別に会談したとの事。そして、その時のパネッタ長官の発言。

日米安保条約の適用地域に関して、尖閣も対象 との米国の立場を改めて示した。 との事ですが、
中国が尖閣へ攻め込んできたら、米軍が追っ払ってくれるなどと、無邪気に喜んではいけません。

また、沖縄県・尖閣諸島をめぐって緊張する日中関係について「主権に関する紛争は、いずれの国の肩も持たない。平和裏の解決を望んでいる」 とも述べているようですが、平和裏の解決 とは何を指すのでしょう?

① 中国が尖閣に上陸してきても、平和を愛する日本国民はただ傍観する。
aあ第二の竹島化。

② 中国に土下座して、共同管理・共同開発をお願いする。
あaただし、東シナ海におけるガス田開発の二の舞になる恐れあり。

米国としては、尖閣をめぐって米中間で事を起こす気など更々ないのです。当然のことですが。
となりますと、米国が介入してくるとすれば、押せば必ず引く日本の弱腰を見込んで、共同管理や共同開発を提案してくる恐れがあります。
その時、米国の意向に逆らってでも中国との対決を続ける胆力が今の日本政府にあるでしょうか?
「尖閣を中国に譲る代わりに、サイパンを日本によこせ」 と言える政治家がいるでしょうか?

米国が常に日本の味方をしてくれると思ったら、とんでもない間違いです。
米国は中国に国債を大量に買って貰ってますからね。それ故か、ニューヨーク・タイムズ(米国版浅卑新聞)などは中国の主張を全面的に支持しているそうですよ。
ニューヨーク・タイムズの東京支局は朝日新聞内にあって、反日的で知性の欠片もない支局長が記事を送っていると聞いた事がありますが。

今後、中国以上に厄介なのは米国なのかもしれませんよ。

尖閣を国有化するにあたり、野田総理は新しい灯台などの設置も考えていたようですが、中国の反発を恐れる岡田副総理や玄葉外務大臣が総理を説得して思いとどまらせたとか。
その程度の反対で考えを変えるような野田総理も情けない限りですが、党内基盤が弱いので、八方美人にならざるを得なかったのでしょう。
そんな訳ですので、このへタレ外務大臣は米国の余計なお世話を待っているのかもしれませんが、政権末期の民主党、余計なことはしないでさっさと退場願いたい。


blogocean.jpg

中国のテレビ放送、
「日本のマスコミは日本政府の誤った対応をただすべきだ」 などと、日本のマスコミ(主として浅卑新聞)を叱咤激励しておりましたが、「中国の主張をもっと日本国民に伝えろ」 と言うことなのでしょう。

その、ご指名された?朝日新聞の社説。
一応中国の動きを非難するそぶりを見せながら、最後で本音を述べています。

「一連の騒動のきっかけは、中国への挑発的な言動を繰り返す石原慎太郎東京都知事による購入計画だ。 」

ですと。
勘違いしてもらっては困ります。騒動のきっかけは1970年代の国連による海洋調査で、周辺海域に
豊富な天然資源があることが明らかになったことにより、中国・台湾が領有権を主張しはじめたからであって、購入計画など、慰安婦問題で朝日が主張しているような枝葉の話である。

しかし、中国の反日デモの暴徒化。こんな事が許されるのなら、日中間で意見の対立が起きるたびに、日系の商業施設や日本企業を襲わせれば、中国の思惑通りに物事が進んでしまうことになるではないか。

ところで、日本の領有権の正当さをいくら中国に説明したところで、そんな正論が通じる相手ではありませんので、無駄な努力だと思いますよ。力が全てだと思っている相手です。
国際社会への正当性の主張は当然行うべきでしょうが。

nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 4

シャイアン

おはようございます。

チャイナリスク チャイナリスクと言葉では言ってきたものの、
ついに具現化する事態になりましたね。

先方の言い分は、尖閣国有化に対する国民の怒り。などと
言っているようですが、話の筋が全く通っていない。
(話の通じる相手だとは思っていませんが)

石原都知事が購入していれば問題無かったのか?
それはNO。
何故日本人はこんな事態でもお花畑にいるのか。

脱亜論を100年以上も前に提言した福沢諭吉先生。

全てが正しいとは言わないが、我々の祖先が如何に
この日本の事を考え、行動してきたかと思うと、悲しくなります。

by シャイアン (2012-09-18 10:37) 

Pirate radio station

>しかし、中国の反日デモの暴徒化
デモはしばらく続行するでしょうが、外国企業に対する実力行使は、すぐ収束するのではないでしょうか。
中国に投資した外国企業を攻撃するようなことしたら、中国が信頼を失い海外からの投資は激減して中国が困るだけです。
海外投資は中国でなければならないと云う訳ではないですし、中国に投資している外国企業もそんなことは承知の上でしょうから心配ないでしょう。

by Pirate radio station (2012-09-18 11:13) 

バニー服部

玄葉さん疲れてたけど、パネッタさんは笑顔でしたねー。オスプレイ配備問題も瞬間解決。基地問題も即刻解決でしょう。

スカボロー礁でフィリピンと中国が衝突したとき、フィリピンは「アメリカと日本だけが頼りだ」と言っていたそうですが、恥ずかしながら私の関心は低く、今回の米国世論もその程度(ちょっと上)なんでしょう。

アフガン、中東では、しょっちゅうアメリカ人が死んでますからね。レベルが違うようですね。

中国の戦術は、北朝鮮同様、恫喝と懐柔のワンパターンで、この恐怖政治体制が変わらない限り、中国は信用に値しないということが国際社会で再認識されただけではないでしょうか。

とにもかくにも、東アジアの勢力パラダイムシフトは来るわけですから、
突発的事象で、バタバタすることのないよう、政権が変わろうと変わるまいと、一貫した「クレバー」で先進的な国防戦略、対応をお願いしたいものです。まして選挙利用は論外!

PS、フィリピンは日本の行動に感謝しているでしょうか?久しぶりにフィリピンパブに行きたくなりました。
by バニー服部 (2012-09-18 12:39) 

FD

デモに参加している連中は、どれだけ現実を認識しているのか、興味あるところです。
反日デモが政府に対する不満に変わって行ってくれたなら、「ザマー見ろ」 と
言ってやりたいですね。

ブログにも書きました、『戦後を創った男・吉田茂』 を観ておりますと、
昔の政治家は日本の将来のことを真剣に考えていた事がよく分かります。
それに首相になる事の責任の重さをよくわきまえていて、躊躇する場面も
見られました。
ところが今は能力も見識もないのに、なりたがる奴ばかり。
自分が自衛隊の最高指揮者であることを知らなかった御仁も居たくらいですから。


今回の騒動。中国は国際社会へ向けて、己の主張の正しさをアピールする機会
と捉えているようですが、私は逆効果になると思いますね。
中国の人件費も上昇していると言いますし、インドネシアやミャンマーなどへ
投資先を変えても何の不都合もない筈です。


オスプレイの沖縄配備。当然米国の都合もあるでしょうが、日本にとっても
メリットはあるはず。
普天間移設反対。オスプレイ配備反対。何でも反対を貫いていますと、
次はあなた達が中国に呑み込まれる番ですよ。「琉球は中国の属国だった」
などと言いだしていますからね。

APECで胡 錦濤 国家主席に 「尖閣では絶対譲らない」 と恫喝されたにも拘わらず、
「日中関係が悪化しないよう努力しなければならない」 と、相変わらずの
弱腰ですので、フィリピンの期待には応えられないでしょうね。
そしてやることと言えば、〇〇対策室を作ったり、会議ばかりですから。
菅の時から何も進歩していない。


by FD (2012-09-18 14:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0