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量子コンピュータ [科学]

Google の量子コンピュータ試作機がスーパーコンピュータを使っても1万年は掛かる計算を僅か200秒で終わらせたとの情報が驚きを持って報じられています。
IBM などは検証方法に問題があるなどと異議を唱えているようですが、実際はどうなのでしょう?
ところで、スーパーコンピュータを使っても計算に1万年を要する科学計算とはどんなものがあるのか?
気候変動、宇宙の進化?いやいや、もっと身近な問題でも計算に時間を要する場合があるのです。
前にも書いたことがあるのですが「巡回セールスマン問題」なるものを聞かれたことがあると思うのですが、早い話、幾つかの都市をセールスして回る場合どの順番で回れば最も効率的かとの単純な課題なのです。例えば、横浜を起点として宇都宮、前橋、甲府を回って横浜に帰るとすると、どの順番が効率的なのか?4都市ぐらいだったら、人間の頭でも正解を導き出せるでしょうが、
3.gif
都市の数が増えてきますと、人間の手には負えません。
そこで登場するのが、スーパーコンピュータ「京」、運用を終えたとは言え、1秒間に1京回の計算が出来る強者に計算させてみますと、

8都市なら:1/4兆 秒。
20都市 : 6秒。
そこで最後の問題。30都市なら?
「20都市で6秒なら15秒くらいかな」と仰いますか?ハハハッ、それでは「あっそっ」で終わってしまって面白くも何ともない。「うそ~っ」と驚きの答えとなるのでこんな設問が出てくるのです。
正解はコメント欄に。
ところで、量子コンピュータの原理を最初に確立したのは日本の筈。何をモタモタしてるのよ、頑張ってくれ~っ!

こんな意外な答えは他にも。
地球上の全人類、約74億人を正立方体の箱に入れたら一辺はどれくらいの長さの箱が必要となるか?
ただし、ぎゅうぎゅう詰めにするのではなく、一人当たり横・奥行き0.5m、高さ2mの箱に入れた上で大きな箱に入れるとする。子供も居るので余裕ですよね。計算は簡単。
一人当たりの体積は、0.5X0.5x2=0.5立方メートルでその74億倍は37億立方メートル。
そして37億立方メートルの立方根は720メートル。意外と小さな箱に収まってしまうのです。

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